幸せとは何か?幸せの本当の意味を探る

From:堀口寿人
よく晴れた北陸のとある温泉地より

「幸せとは何か?」

これは、僕たち人間にとって永遠のテーマだ。

誰もが、答えを探し求めてきて、未だにはっきりしない雲のような存在だ。

例えば、あなたと僕とでは、「幸せ」と聞いた時に、思い浮かべるイメージは違うだろう。もっと言うと10人いたら10人とも違うかもしれない。

面白い例がある。

この下のリンクをクリックして欲しい。「結婚」というキーワードに関連する画像が表示される。
https://goo.gl/4mHri1

どうだろう?だいたい似たような写真が表示されたと思う。

では、次に「幸せ」というキーワードに関連する画像のリンクはこれだ。
https://goo.gl/aP0zZ6

what-is-happiness2

見ての通り、どの写真もテーマがバラバラだ。
なぜ、それほど「幸せ」はとらえどころがないのか?
あなたはどう思うだろうか?

その理由は、幸せには意味合いがたくさんあるからだ。

例えば、幸せな状況として

  • 大好きなケーキを食べて幸せ
  • 癒しスポットでマイナスイオンを浴びて幸せ
  • 夫に優しい言葉をかけてもらえて幸せ
  • まわりの人に仕事ぶりを認めてもらえて幸せ
  • カフェで友達同士と楽しい時間を過ごせて幸せ

など、がある。

でも、見て分かると思うが、どれも幸せの意味合いが違う。僕たちは、この色々ある意味合いを全部一口に「幸せ」とまとめて表現してしまうので、幸せの本当の意味が分からなくなってしまっているのだ。

というわけで、今回は幸せの本質的な部分を明らかにしていく。

この記事を読んでもらえれば、「幸せとは何か?」「自分はどんな状態の時に幸せを感じられるか?」そして、「幸せになるために何をすべきか?」がよく分かるようになる。

幸せとは?

まず、冒頭でもお話したように、幸せには色んな意味合いが含まれる。だから、僕たちは混乱するわけだが、、、

ここで、一つ視点を変えてみると、いきなり答えが見えてくる。

その視点とは、「幸せとは何か?」ではなく「悩みとは何か?」という視点だ。全く逆からアプローチするわけだ。

さて、いきなりだが、あなたは四苦八苦という言葉を聞いたことがあるだろうか?

もともとは仏教から来た言葉で、この言葉こそが「悩みとは何か?」という疑問に対する答えになっている。

今からお話するが、四苦八苦以外の悩みは存在しない。これ以外に、もし見つけられたとしたら、あなたはお釈迦様以上の天才だ。

悩みとは?

what-is-happiness3

じゃあ続きだが、悩みとは四苦八苦で全て説明できる。

まず、四苦とはこの4つだ。

  • 生きる悩み(苦しみ)
  • 年をとる悩み(苦しみ)
  • 病気になる悩み(苦しみ)
  • 死ぬ悩み(苦しみ)

この4つの悩みに関しては異論はないと思う^^;
そして、次の4つを足して、全部で八苦とする。

  • 愛するものと離れる悩み(苦しみ)
  • 嫌いなものに会う悩み(苦しみ)
  • 求めているものを得られない悩み(苦しみ)
  • 自分の心身を思い通りにできない悩み(苦しみ)

以上で、全てだ。私たちの悩みは必ずこの四苦八苦のどれかに入る。

例えば、あなたが夫とのすれ違いに悩んでいるとしたら、それは「求めているものを得られない悩み」だ。このとき求めているものとは、夫の自分に対する理解や愛情、優しさになるだろう。

では、「悩みとは何か?」が分かったところで、「幸せとは何か?」の答えだ。

幸せとは、悩みがない状態全てのことだ。

僕たちは、悩みがないときに幸せと感じている。だから、幸せ=特定の状態ではないのだ。これが、幸せに色んなニュアンスが存在する理由だ。

ということで、今回の「幸せとは?」というテーマは、終わり!

・・・にしてもいいのだが、あなたは、これだけで満足しただろうか?

もう少し詳しく知りたい??

OK!

じゃあ、幸せの本質をもう少し掘り下げてみよう。ここからはもう少しマニアックになるので、興味があれば読んでほしい。

なぜ悩むのか?

what-is-happiness4

今、この時点で、幸せとは悩みがない状態全てのことだという所まで分かってもらえたと思う。

じゃあ、そもそも悩みはどこから生まれるのだろう?

これらは僕たちが感じる悩みの一部だ。あなたも心当たりないだろうか?

  • 旦那とすれ違って、話もろくにしていない
  • 子供にも冷ややかな目で見られている
  • 年齢的な見た目の劣化が気になる
  • 仕事や財産を失うことへの恐怖
  • 世の中には無理をして仮面をかぶったような自分を演じる

たぶん書き出そうと思えば、限りなく書き出せるだろう。そんなにある、たくさんの悩みも実は一つの原因にいきつく。

その原因というのが欲求だ。

欲求が満たされないとき僕たちは悩む。逆に、欲求が満たされれば悩みはない、つまり幸せなのだ。

もう一度、さっきの悩みに登場してもらおう。それらの裏には、それぞれの欲求が隠れていることがよく分かる。

  • 旦那とすれ違って、話もろくにしていない → 旦那に愛されたい
  • 子供にも冷ややかな目で見られている → 子供に愛されたい
  • 年齢的な見た目の劣化が気になる → 望み通りの自分でいたい
  • 仕事や財産を失うことへの恐怖 → 仕事や財産を失いたくない
  • 世の中には無理をして仮面をかぶったような自分を演じる → いつもまわりから認められる存在でありたい

他の悩みも同じだ。必ず、悩みの裏には欲求がある。それらの欲求が満たされないとき、悩みとして表に出てくるわけだ。

what-is-happiness5

ここで一つ例を出そう。器を一つイメージして欲しい。その器の中に水が入っている。これが欲求と幸せのモデルだ。

ここで言う、
器とは、欲求のことだ
水とは、満足感のことだ

器に水がいっぱいになった時、僕たちは満たされ、幸せと感じる。
器に水が満たされないとき、僕たちの欲求は満たされず、悩みと感じるのだ。

僕たちの心の中には、こういう欲求の器が無数にある。あるものは小さく、あるものはとてつもなく大きい。

そして、僕たちはその無数にある器を満たそうとして、毎日必死なのだ。まるで無限に出てくるモグラたたきをしているように。

ここまでまとめると、欲求が幸せを作っているのではない。欲求は悩みを作っている。そして欲求が満たされたとき、悩みも消え、幸せを感じる。

でも、僕たちは無数の欲求の器を持っているので、満たされない器が悩みとして、表面に出てきてしまう。

理想を言えば、自分の中にある器を全て満たしたいわけだ。

そうだよね!?

そうは言っても・・・なかなかできるもんじゃない。だからみんな悩みを持っている。

ただ、ここで欲求を満たすことをあきらめる必要はない。仮に全ての欲求が満たせないとしても、限りなく欲求を満たす方法はある。

欲求の器を満たすには?

じゃあ、欲求の器を満たすにはどうしたらいいかだけど、方法は2つある。

  • 単純に、器に水を入れる努力をすること
  • 器を小さくする努力をすること

この2つだ。

「器に水を入れる」というのは、普段僕たちががんばっていやっていることだ。

what-is-happiness7

例えば、月30万円の収入が欲しいとしよう。このときの欲求の器の大きさが30万円ということになる。

そこで、がんばって仕事して30万円稼いだとしよう。そうすると器はちょうど満たされて、幸せを感じる。これが器に水を入れた状態だ。

でも、がんばって仕事したけど20万円しか収入を得られなかったらどうだろう?

10万円足りないわけで、それがそのまま悩みとなるわけだ。

じゃあ、もしここで器の大きさを30万円から20万円にできたとしたら、どうだろうか?

やっぱり、器は満たされて幸せを感じることができる。これが器を小さくした状態だ。

これは何もお金に限ったことじゃない。

「仲がいい友達が3人いればいいな」と思っている人は、仲がいい友達が5人できたら幸せだ。でも、「仲がいい友達が100人いないと満たされない」と思っている人は、仲がいい友達が50人いても悩みと感じる。

ここで、よくある勘違いが、「欲求の器が大きいほど、満たした時の幸せも大きい」というものだ。これはよく自分の心の状態を観察していれば分かることだが、間違いだ。

幸せの大きさと、欲求の器の大きさは関係ない。「満たされているかどうか」が大事なのだ。

ということは、、、小さい器ほど満たしやすいわけだ。つまり、幸せを感じやすいということだ。

そして、欲求の器はどんどん小さくしていくと、最終的に無くなる。欲求の器がなくなると満たす必要もなくなり、永久的に満たされた状態が生まれる。これが仏教の悟りの境地である。

what-is-happiness8

ま、参考までに。

ということで、今回の内容をまとめると、こういうことになる。

まとめ

幸せとは、悩みがない状態の総称である(特定の状態ではない)。そして悩みとは、欲求が原因となっている。言いかえると、僕たちは、欲求が満たされたとき悩みがなくなり、幸せを感じる。

欲求を満たすには2つ方法がある。

  • 単純に、欲求の器に水を入れる努力をすること
  • 欲求の器を小さくする努力をすることだ

補足的に言っておくが、欲求の器を小さくするとは、「こじんまりと小さく生きる」という意味ではない。「足るを知る」ということだ。

すでに僕たちは日本に人間として生まれているだけで、いかに恵まれていることか。それを無視し、もっともっとと際限なく欲求の器を大きくしていくことがバカげていると言っているのだ。

ということで、今回は「幸せとは?」というテーマだったので、具体的な幸せになる方法まではお話しなかった。(もし、その話もしたら後1時間僕にお付き合いいただかないといけなくなる)

もし、幸せになる方法も知りたい場合は、次の記事を参考にして欲しい。

必要な欲求を満たす方法 → 大きな目標を達成する人が必ず意識している計画の立て方
無駄な欲求を減らす方法 → 執着を手放す(※作成予定)

というわけで、今回も読んでもらってありがとう。何か、あなたの幸せに少しでもプラスになれば幸いだ。

それと、「幸せ」とは、とても抽象的な概念なので、今回の話だけでよく分からないこともあるかもしれない。その場合は、下のコメントに気兼ねなくメッセージを書いて欲しい。できる限りお返事するので。

「幸せとは何か?幸せの本当の意味を探る」への2件のフィードバック

    • みなみさん

      コメントありがとうございます。
      できるだけ客観的で役立つ心理学を発信したいと思っています。

      また、ぜひ読みに来てくださいね^^

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

【無料レポート】【非売品】自己肯定感を高めて幸せにイキイキ生きる方法

  • 第1章 自己肯定感とは
  • 第2章 自己肯定感を高めるべき 3 つの理由
  • 第3章 なぜ自己否定してしまうのか?
  • 第4章 どうすれば自己否定しなくなる?
  • 第5章 自己肯定感を高める6ステップ

どんな本を読んでも、どんな動画を見ても自己肯定感を高められなかった方にぜひ読んでいただきたい一冊です。今すぐ詳細を確認して下さい。