自分を変えるために必ず知っておくべき事実

こんにちは!心理カウンセラーの堀口です。

今回は「自分を変えるために必ず知っておくべき事実」をお話しします。まず、「その答えはこれですよ」とお話する前に、あなたに聞いておきたいことがあります。

あなたはなぜ自分を変えたいのですか?

「いきなり変なこと聞くなあ!」って思わないで下さい^^;

何で、こんなことを聞くかというと、あなたが「自分を変えたい」と思っているとしたら、裏を返せば「自分には嫌な部分がある」ということになりますよね!?

まず、その部分に冷静に気づく必要があるんです。

でも、ここで僕が言いたいのは「自分の嫌な部分を蒸し返して、ネガティブな感情に浸って下さい」って意味じゃないですからね^^;

あくまで自分の嫌な部分を客観的に見てほしいのです。それは、急に具合が悪くなったときに似ています。

あなたは具合が悪くなったらどうしますか?

おそらく医者の知恵も借りながら、その原因が

  • どの部分が異常なのか
  • 食べ物によるものか精神的なものか
  • 一時的なものか慢性的なものか

など、客観的に調べませんか?

「ああ、具合が悪いよ。どうしよう・・」って悩む気持ちは分かりますが、でも悩んでいても良くならないんですね。

ですから、医者があなたの身体を診察するように、あなたは自分の心を診察する必要があるんですね。

すると、例えば

自分はいつも「自分はダメだ」って自己否定感を持っていて、そのせいで新しい挑戦ができない人生になっている。だから自己否定感が足を引っ張っている。何とかしたい。

とか

自分は人の成功や、持ち物にすぐに嫉妬する癖がある。そのせいで自分は幸せになるどころか、ますます不幸に陥っている。

とか

自分は人と比べて「自分は優れている」とか、「自分は劣っている」とかいう思考にはまっている。そのせいで自分の本当にしたいことや欲しいものが分からなくなっている。

とか、具体的に自分の問題点が明らかになってきます。

そして、自分の心を診察して欲しいもう一つの理由があります。

それは、自分の問題点をはっきりさせることで、自分の問題ない部分も理解してもらうためです。自分の問題点をはっきりさせないと、何となく「自分全体がダメ」みたいに見えてしまうのです。

でも、はっきり言いますが、全体がダメな人間なんて一人もいません。「ダメな部分」があるだけなのです。

また病気で例えるなら、「具合が悪いから、この身体はどこも朽ち果てている。」っていうのは、あまりにも極端な判断だと思いませんか?

だから、あなたはどの部分がダメなのかを、まず明らかにして下さい。そして同時にそれ以外の部分はOKだってことも認識してください。

このときのポイントは自己否定、自己嫌悪、嫉妬、劣等感、恐怖、罪悪感などの感情を中心に考えてみることです。

【宿題1】

じゃ、最初の宿題です。あなたはなぜ自分を変えたいですか?自分のどんなところが嫌ですか?具体的に書き出してみて下さい。

どうすれば自分を変えれる?

どうですか?宿題はできましたか?

おさらいになりますが、「自分にダメなところがある」というのと「自分はダメ人間」というのは全く違います。どれくらい違うかというと、「自分にはウイルスがいる」というのと「自分はウィルスである」っていうくらい違うんです。

だから、「ダメ人間」という人はこの世に存在しません。僕も含めて「ダメなところがある人間」がいっぱいいるだけなんですね。裏を返せばみんな良い所があるわけです。

そのダメな部分が改善されたときに、「自分が変わった」と感じれます。

じゃあ、今回の本題ですけど、どうすればダメな部分を変えれるのでしょうか?

言いかえれば、どうすれば僕たちは

  • 自分はダメだと自己否定したり
  • 自己嫌悪して自分を責めてみたり
  • 人に嫉妬して苦しんでみたり
  • 人と見比べて自分を過小評価したり
  • 「人が不幸になれば」と意地悪なことを考えてしまったり

しなくなるのでしょうか?

実は自己否定や自己嫌悪や、劣等感や、嫉妬などを葉っぱに例えた場合、それらには根っこになるある共通の問題があるんです。「これ」が原因で、僕たちは自己否定したり、自己嫌悪したり、嫉妬したり、劣等感で苦しむんですね。

何だと思いますか?

それは、僕たちが「偏った見方で世の中を判断している」という事実なんですね。その偏った見方のせいで自己否定しなくていいときに自己否定してしまったり、一度の失敗で自分が全て嫌いになってしまったりするのです。

ちょっと分かりにくいと思うんで例え話をします。4人の目の見えない人のお話です。

では、始まり始まり。パチパチ!

あるところに4人の目が見えない人(A、B、C、Dさん)がいました。彼らは目が見えませんから、ゾウという生き物を見たことがありませんでした。

ある日彼らは集まって話をしていました。

「なあ、みんなゾウって生き物がこの世界にはいるらしいぞ。どんな生き物か知ってるか?」Aさんはみんなに問いかけました。

でも、みんなももちろん知るはずがありません。そこでBさんが答えました「いやー見たことないよ。だって僕たちは目が見えないんだぜ。」

そこでCさんがみんなに提案しました。「そうだ!だれか目が見える人に頼んで、ゾウのところへ連れて行ってもらわないか!?」

そのCさんの意見にみんな大賛成。「それいい考えだね!早速目が見える人を探そう!」

そして、Dさんが大声で呼びかけました。「すみませーーん。だれか僕たちをゾウのところへ連れて行ってくれる人はいませんか?僕たちはゾウを知らないのです。」

すると、ある気のいい目の見える人が名乗りをあげました。「僕はゾウを見たことがありますから、僕があなたたちをゾウのところへ連れて行ってあげましょう。」

初めてのゾウ。高鳴る気持ちを抑え4人はゾウのいるところへ連れて行ってもらいました。

そこでAさんが、またみんなに提案します。「僕たちは目が見えないから、ゾウを触って確かめよう。その後みんなでどんな感じだったか、また話さないか?」

その提案に他の3人も同意しました。

まずAさんが触ったのはゾウの鼻。その時Aさんは思いました。「何だゾウって杵みたいな動物なんだな。」

続いてBさんはゾウの足を触りました。Bさんは思いました。「なるほど。ゾウは臼みたいな生き物なんだな。」

そしてCさんがゾウの耳を触りました。Cさんは思いました。「ゾウってうちわみたいな動物なんだな。変わってるなーー。」

最後にDさんがゾウのしっぽを触りました。Dさんが思いました。「ゾウはほうきみたいな動物なんだね。よく分かったよ。」

みんなゾウを触り終えたところで、また集まってきて感想タイムが始まりました。

まず、Aさんが切り出しました。

「いやー意外だったな。ゾウって動物はキネみたいな形してるとはびっくりだったよ。」

すると、Bさんが反論します。

「えっ何言ってんだよ。ゾウは臼みたいな形だぞ。あれはどう考えてもキネじゃない!」

さらに、Cさんが反論しました。

「いやいや二人とも何を触ったんだ。ゾウはうちわみたいにぴらぴらした生き物だったぞ!」

3人は驚いてDさんに聞きました。

「君はゾウをどんな動物だと感じた!?」

Dさんは言いました。

「僕は、ほうきみたいな動物にしか思えませんでしたけど・・・。」

はい。というお話でした。

何で目が見えないのに臼とかほうきとか知ってるんだっていう突っ込みは、ツラいのでやめて下さいね^^;

この4人の人間というのは、誰のことを言っていると思いますか?

これは僕たち全ての人間のことを指しているんですね。

要するに、僕たちは世の中にある事実を全て完璧に知ってるわけじゃないんです。

例えば、僕には「ドン・キホーテはどこよりも安い」という見方があります。

でも、実際に僕が世の中にある全てのお店の値段をチェックして「ドン・キホーテは安い」って見方に至ったわけじゃないんです。

たまたまドンキで買ったいくつかの品物が、まわりのお店の物よりも安かったから、「ドン・キホーテの他の品物も、まわりのお店より安いんだろう」と勝手に思ってるだけです。

つまり、僕はドン・キホーテが他のどの店よりも安いのかは、実際のところ知らないのです。まあ、この事自体はそれほど問題じゃありません。

問題なのは、僕が「他の店はドン・キホーテより高いはずだ!」と決め込んでしまうことなんですね。

そういう勘違いから、「ドン・キホーテは他のどこよりも安い」みたいな見方が生まれてしまうんです。

目が見えない4人のお話を思い出してください。4人はみんなゾウの部分的な情報しか知りませんでした。でも4人はみんな「ゾウをすべて知っている」という気になっていたのですね。だから言い合いになってしまったわけです。

何が言いたいかというと、僕たちは、ものごとのある一部分しか見えてないことが多いということです。そして、その一部分で「全体はこうだ」とすぐに判断してしまう癖があります。(心理学では「ハロー効果」と言います)

だから、

  • 一度失敗しただけで「自分はダメ」と判断したり
  • 一度うまくいっただけで「自分は天才」と思ったり
  • 人が一度遅刻しただけで「こいつは遅刻魔だ」と思ったり、
  • 人が一度プレゼントをくれただけで「この人は最高の人間だ」と思ったり

してしいます。

こういった偏った見方が自己否定や自己嫌悪、嫉妬、劣等感とかをつくるのです。

ということは、こういう偏った見方を正すことができれば、あなたは無駄な自己否定や自己嫌悪、嫉妬などに悩まなくて済むということですね。

そして、この「偏った見方を正すこと」こそが、自分を変えることなのです。(今回のお話ではそう定義します)

【宿題2】

あなたは自分の変えたい部分に対して、どんな偏った見方を持っていますか?

どんな自分になればいいのか?

宿題お疲れ様です。

意外と偏った見方が多い事に気づきませんでしたか?

それでは次のステップです。次は、どんな自分になるかを決めます。まあゴールを決めるわけですね。

イメージとしては最初に振りかえってもらった問題点が、今のあなたのスタート位置です。そしてここでゴールもハッキリさせます。するとスタートとゴールに一本の線が引けるわけですね。

じゃあ、どんなゴールを決めればいいかというお話ですが・・・

例えば、自己否定のクセを治したいと思っているなら、自分がやった事に対してOKを出してあげられる自分になりたいとか、人と見比べるクセを治したいと思っているなら、自分の価値判断で生きられるようになりたいとかですね。

前の段階で問題点をハッキリさせましたね?その問題点をもとに考えると分かりやすいです。

もし、「どんな自分になればいいか分からない」と思われるようでしたら、ぜひ目ぜしていただきたい人格があります。

それは、人にも自分にも優しい人間です。

「優しい」って僕たちは何となく使いますけど、この言葉の意味は、実は「怒りがない」という意味とほとんど同じなんですね。

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だから、人にも自分にも優しい人間というのは、

  • 人に対しても怒ったり攻撃したりしません
  • 自分に対しても怒ったり攻撃したりしません

という人間です。

最高だと思いませんか?^^

「えーそんなのムリ」ってもし思われたとしても、大丈夫です。それでも目指す価値があります。その方向に向かって進めば必ずその方向に変わっていくからです。

さて、自分を変えてどんな自分を目指すか決まりましたか?

それでは、あなたが確実に「ついに自分を変えれた!」と喜んでもらうために、この時点で、あなたにやってほしいことがあります。

それは「決意」です。

おそらく、このお話をここまで読まれる方は全体の一部でしょう。ということは、あなたは僕の長―いお話をここまで聞くガッツがある、おそらく頑張り屋さんタイプだと思います。

そんな頑張り屋さんの人でも、「今からこの実践をやって下さい」と言うと、「また今度」となるのが人の性です^^;

なので、これから具体的な実践をお話していきますが、その前に決意の実践をやって下さい。決意っていうのは意志を一点に集中させるってイメージなんですね。

普段僕たちは意志を色んな対象にばらまきながら生きています。友達と話しながら、晩御飯のことを考えながら、テレビを見ながら・・・という風に。

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でも、そんなときにあなたの家が火事になったらどうでしょう?

家財道具?そんなのどうでもいい
お気に入りの服?そんなのどうでもいい
寝心地がいいベッド?そんなのどうでもいい

とにかく逃げる!!

それだけですよね!?

自分の命がやっぱり大事ですから。

そういう時に、普段出ないようなとんでもない力が発揮されるわけです。そう「火事場のバカ力」です。これって別に不思議な現象でも何でもないんです。

例えば、あなたには10の意志力があったとします。その意志力を10個の対象に配れば、1個あたりに配れる意志力は1ですね。(何か数学みたい^^;)

でも、もし対象を1個にしたとしたら・・・、そこに配れる意志力は10になるわけです。10倍です。そりゃとんでもない力を発揮できますよね!

だから、決意するってことは、不要なものを切り捨てるってことでもあるわけです。

もし、あなたが「自分を変えたい」と思うのであれば、「自分を変えること」だけに意志を集中させてほしいのです。それは例え1ヶ月でも、1週間でも、1日でも構いません。

その決めた期間内は、「絶対に自分を変えるために必要なこと以外はしない」と決意して下さい。

自分に決意があるかどうかを見分けるためには、眼を閉じて自分にこう聞いてみて下さい。

「今からどんな実践を出されたとしても、あなたはやりますか?」

もし、そのときに「いやーでも」とか言い訳が出てくるようでしたら、まだ決意ができていません。だからこの先読んでも、あなたにとってそれほど効果がないかもしれません。

もし、純粋に「はい、やります」とスッと思えるようでしたら、決意ができています。

OKですか?

【宿題3】

あなたはどんな自分になりたいですか?

また、そうなるために、必要な事はどんなことでもやる決意はありますか?

どうなりたい:

決意は?:

ここでおさらいになりますが、「自分を変える」とは「自分の偏った見方を正すことである」という定義のもとにお話をしてきました。

というのも、僕たちは事実をあるがまま見ず、自分本位の偏った見方を通して、自己嫌悪に陥ったり自己否定してしまったりするからです。

ですから、今からするお話も「自分の偏った見方を正すために何をしたらいいか?」という視点でお話していきますね。

その方法は、大きく分けて

  • 外から変える方法
  • 内から変える方法

の2つあります。

ですが・・・

いきなり、「自分を変える方法をやりましょう!」といっても、あなたの精神状態によっては効果が出にくい場合もあります。

ですから、まずは実践にふさわしい精神状態をつくるところからやっていきます。

精神的な土台をつくる

世の中には色んな自分を変える方法がありますが、それらは人によっては効果が出るし、人によっては効果が出ません。

どうしてかというと、人によって実践に取り組むときの精神状態が違うからです。別に生まれつき能力が高いの低いのって問題じゃないと僕は考えています。

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ちょっと2つの畑をイメージして欲しいのですが、一つは栄養分がいっぱいのホクホクの畑、もう一つは栄養分がほとんどないパサパサな畑です。そこにトマトの種をそれぞれ植えたとします。

どっちも同じ種です。じゃあ同じようにトマトがなるでしょうか?

言うまでもありませんね。トマトのできには大きな違いが生まれます。

ここで言う

栄養分がいっぱいのホクホクの土とは、心が安定して理性が働いている精神状態です。
栄養分がほとんどないパサパサな土とは、心が不安定で感情に溺れている精神状態です。

そして、この2つの精神状態は誰もが持ち合わせているものなのです。

理性の精神状態が生まれやすい人は、まわりから「頭がいい」とか「能力がある」と言われますが、それはもともと特別な能力があるというわけでもありません。

僕たちには、新しく学習したり能力を身に付けるのにふさわしい精神状態というのがあります。それを作ってあげれば誰でも学習効果をアップさせられるんですね。

新しいものの見方は、何もしなくても自動的に身につくものではありません。むしろ、あなたが自分に必要な見方を選択し、自分の意志で取り入れていく必要があります。

そこには、必ず理性が必要です。理性がないとこれまでのものの見方を、ただ何となく繰り返す無限ループにはまってしまうのです。

そして、理性を働かせるためには、まずは理性の精神状態を作ってあげる必要があります。

睡眠をとる

とくに頑張り屋さんタイプの人は、1日思いっきり睡眠をとることをおススメします。

僕も経験ありますが、

  • 頑張る→うまく行かない→自己否定
  • 頑張る→うまく行かない→自己否定
  • 頑張る→うまく行かない→自己否定
  • ・・・

を延々に繰り返してしまうことがあります。頑張り屋さんによく見られるパターンですが、このループを繰り返すとストレスがたまりすぎて、うつに向かっていきます。

だから、自己投資だと割り切って、一日死ぬほど寝てみることも、必要な場合があると僕は考えています。

運動する

次は、運動することです。これも今さら僕がお話するような内容でもありませんが、大切なので入れました。

というのも、僕はある時期ずっとパソコンに向かっているときがありました。その時実家の田舎に住んでいて毎日人に会うこともなく、毎日を過ごしているときがあったんですね。

そんな生活続けると、どうなると思いますか?

僕の場合は、「エネルギーを発散したい」「人と交わりたい」みたいな欲求がグーッと抑圧されて、何とも言えない緊張感がずっと続くようになりました。

まるで、いつも心に時限爆弾を抱えているような感じです。

なので、あなたがもし普段あんまり動かない生活をしているとしたら、疲れてぐったりするくらい運動してみるのも効果的です。

人に会ってたわいもない話をする。

人に会ってどうでもいいような話をするのも結構心がリラックスします。

何というか、社会とつながっている安心感が生まれる感じですね。「あ、自分って一人じゃないんだ」みたいな感じでしょうか。

僕個人的には、たわいもない話は基本的に好きじゃないんですが、でも、「精神的な土台をつくる」という目的で人とたわいもない話をするのは時に大事かなとも思いますね。

普段行かないところへ出かける

そして、普段行かないところへ行ってみるのも、気持ちがゆるんで一時的に楽になれます。

例えば、いつもは電車で1時間圏内のところしか行かないとしたら、たまには思い切ってそれより遠くへ行ってみるとかですね。

いつもと同じパターンで生きていると、どうしても身も心も凝り固まってしまうものです。なので思い切って、いつもと違う所へ行く計画を立ててみて下さい。

心が楽になったら必ず行動へ

さて、精神的な土台を作る方法を4つあげました。これらに取り組むと、きっと一時的に楽になる感じを味わうことができるでしょう。

ただ、この時点で味わえる楽さは一時的なもので、すぐに戻ってしまうものです。

「応急処置して楽になったから、もう病院へ行って治療しなくてもいいや~」という人はいませんね!?

同じように、あなたが本当に目指すべき目標は、さっき考えてもらった自分になることです。ここで生まれる楽さにふけることではありません。一時的な楽さにとらわれていても自分は何も変わらないからです。

ですから、ここで生まれる楽さを土台にして、次に自分を変える方法を実践してみましょう。まず最初は外から変える方法です。

外から自分を変える方法

僕たちは放っておくと、これまでの自分の見方の中でしか、考えたり発想したりできません。

例えば、これまでの人生で中華料理しか見たり食べたりしたことがない人に、「全く別の料理を作って下さい」とお願いしても、やっぱり中華料理っぽくなるのはイメージできませんか?

それは、その人の頭の中には、中華料理という記憶しかないからです。

でも、そこに日本料理やフランス料理といった記憶が入ってきたとしたら・・・

きっともっと色んな種類の料理を発送できるようになるでしょうね。

このように、外から変える方法は、あなたに新しい記憶、そしてものの見方を提供してくれます。では、「具体的に何をすればいいのか?」をお話していきます。

本を読む

まずは、「本を読む」ことです。ただ、何の本でもいいわけじゃなくて、あなたの悩みの解決策を知っていそうな人の本を読んでください。

例えば、あなたが自己否定で悩んでいたとしますね。そんなときに「自己否定を解消する方法」みたいな本があればドンピシャですけど、そうである必要もありません。この例で言うと、「自己否定を解消する方法を知っていそうな人の本を読む」ということです。

あなたの悩みの解決策を知っていそうな人はどんな人でしょうか?

その人は医者ですか?心理カウンセラーですか?それともセミナー講師?先生?どんな人でしょうか?

そういう人の本には、たいてい、あなたにとって目新しいものの見方が書かれているものです。そのたった一つの新しいものの見方が、自分を変えることにつながるかもしれないのです。

他に関連したものとしては、ユーチューブで動画を見るでもいいですし、あなたにとって役立つ情報を発信している人のブログを読むでもいいでしょう。

ちなみに、今あなはた僕の文章をここまで読んでいるということは、今まさにあなたこの実践をやっているわけです。

人の教えを聞く

これは例えば、人に相談してアドバイスを受けたり、セミナーや講演会などで新しい教えを取り入れることです。

声を聞くべき相手も、本を読むのと同じで、あなたの悩みの解決策を知っていそうな人の教えを聞いてください。相談できる人は身近に意外といるものです。

例えば、

  • 親かもしれません
  • 兄弟かもしれません
  • 友達かもしれません
  • その道の専門家かもしれません
  • 親戚かもしれません
  • 近所の知り合いかもしれません
  • 公共の相談機関かもしれません

そして、これら以外にももっとたくさんあるでしょう。

まわりの人が経験の中で得た知恵を、少しずつかき集めるつもりで相談してみましょう。

善友をつくる

そして、究極的には善友をつくることです。

善友とは、「ただ仲がいい」とか「価値観が合う」といった友達じゃなくて、あなたを親身に思い、アドバイスを与え、助け、道を示し、あなたの成長を促してくれる友達の事です。

「えっそんな人いないよ!」って思われるかもしれませんが、よく観察すると意外と近くにいたりするものです。

探しやすいように7つの善友の条件を上げます。

  • 愛想があって可愛げがある
  • 頼りがいがあり、尊敬できる
  • いつも自己を成長させることに熱心で称賛できる
  • 言葉を上手に使って、相手に分かるようにアドバイス・忠告ができる
  • どんな相談事や、厳しい批判であっても、忍耐強く聞ける
  • 複雑で難しい内容も分かりやすく説明でき、より深い学びへと導いてくれる
  • 道理に合わない破滅の道に人を引き入れない

このすべてを満たす人は少ないかもしれませんが、少なくとも一つでも当てはまる人なら、すでにあなたの知り合いにいませんか?まず、そういう人を善友として、これまで以上に大切にして欲しいのです。

大切なので繰り返しますが、善友ほどあなたのものの見方を正してくれる、外の要因はありません。どんどん人に会って善友を増やしていってください。

内から自分を変える方法

では、次は内から自分を変える方法です。具体的には、偏らない正しい思考を身に付ける実践です。そのためにはまず2つの思考を理解しておく必要があります。

2つの思考を理解する

僕たちには大きく分けて2つの思考があります。

それは・・・

  • 好き嫌い思考
  • 必要不必要思考

の2つです。

例えば、「目の前のケーキおいしそうだから食べたい」と思うのは好き嫌思考ですね。

一方で、「今ケーキを食べると糖分取り過ぎになって健康を害するからやめておこう」と思うのは必要不必要思考です。

他には、「眠いから寝ていよう」と思うのは好き嫌思考です。

一方で、「眠いけど会社に遅刻するから起きよう」と思うのは必要不必要思考です。

この2つ根本的に何が違うか分かりますか?

一言で言うと、好き嫌い思考には目的がなくて、必要不必要思考には目的があるんです。

好き嫌い思考は、ただその場だけの感情的な思考で方向性がないんですね。

例えるなら、オールがなくて、ただ帆だけがついた舟みたいな。まわりの風に吹かれるままクラゲのように右行ったり左行ったりしている舟。どこに行くのか乗っている本人も全然分かりません。

逆に、必要不必要思考は、理性的な方向性がある思考です。

例えるなら、オールがついた舟ですね。乗っている本人の意志で目的に向かって舟を進めることができます。途中風に揺られることもあるけれど、目的を見失わずオールをこぎ続ける限り、必ず目的に達することができます。

あなたは今「自分を変える丸」という舟に乗っています。そのあなたに必要な思考は、もちろん必要不必要思考です。

自分がどっちの思考をしているか確かめる簡単な方法があります。

自分に「何のために?」と聞いてみるのです。あんまり納得いく答えが返って来なかったら、そのときは好き嫌い思考をしている可能性が高いです。

例えば、あなたが「ケーキを食べたい」と考えたとします。そこで「何のために食べたいの?」と自問してみるわけです。

ちなみに僕は「好き嫌い思考を絶対にしてはいけません」と言っているわけじゃないんです。

ただ事実として、僕たちは放っておくと、好き嫌い思考ばっかりするようにできています。好き嫌い思考は人間の本能的な思考だからです。でも、好き嫌い思考している間は何の進歩もない事も事実です。だから、バランスが必要なんですね。

オールをこぐのに疲れた時は、一時的に風に揺られるのもいいでしょう。ただ「オールがないと目的地に行けない」という事実だけはいつも認識しておいて下さい。

データをとる癖をつける

僕たちが認識する情報は次の6つあります。

  • 見たもの(光)
  • 聞いたもの(音)
  • 嗅いだもの(臭い)
  • 味わったもの(味)
  • 触れたもの(堅さ、熱)
  • 考えたもの(記憶)

それらの情報をキャッチした瞬間、僕たちはよく調べもせずにパッと結論を下してしまう癖があるんですね。

4人の目が見えない人の話を思い出してください。彼らはみんな「部分的には」正しい事を言っていましたね!?でも誰一人ゾウの全体像を理解している人はいませんでした。だから言い合いになってしまったわけです。

もし、誰か一人でもゾウの身体をすみずみ触ってチェックしていたら、たぶん言い合いにはならなかったでしょうね。

これと同じようなことが僕らの日常生活でも、すごくたくさんあります。

例えば、子供のころ人から無視された記憶が浮かんだとします。それに対して「自分は人から嫌われる人間だ」という結論をすぐに下してしまったり。こういうことってよくありません?

「ある、ある~!」って聞こえてきそうですね^^;

要するに偏った部分的なデータだけで全体を判断しようとしたり、結論を下そうとすると、当然間違った結論になってしまうのです。

この「すぐに結論付ける癖」も好き嫌い思考と同じように、人間が本能的に持っている癖なんで、どうしようもないわけですが・・・

「自分には、すぐに結論付ける癖がある。だから今回の結論も間違っているのではないか?」と、自分の出した結論を疑う癖をつけて欲しいんですね。そして必要なデータを全てそろえて下さい。

例えば、さっきの「自分は人から嫌われる人間だ」という結論を下してしまった例で言うと、

「本当にそうだろうか?」

「自分がこれまで出会ってきた人は、必ず自分の事を嫌ってきたのだろうか?」

「逆に自分に好意を持ってくれた人は本当に一人もいないのだろうか?」

「具体的に自分を嫌った人と好いてくれた人をあげてみようじゃないか。」

という感じで、もう一人の理性的な自分が、すぐ結論を下してしまった感情的な自分を論破するつもりで、質問攻めにしていくわけです。

よく討論番組で、賛成派と反対派に分かれて意見を戦わせるシーンありますよね!?

それと同じような感じで、両方に自分が座っているところをイメージしてください。そしてそれぞれには理性派、と感情派という看板がかかっています。理性派は本当の自分、感情派はもう一人の自分です。

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そういう状況で感情派は発言します。

「私は子供のころ人から無視されたので、人から嫌われる人間です。」

本当のあなたである理性派のあなたは、どの発言をどう論破しますか?

感情派を論破するだけの情報を集めて感情派を論破する癖をつけて下さい。感情派の言っていることはむちゃくちゃです。ゾウの耳だけを触って「ゾウはうちわのような動物です」ということを平気で言うわけですから。データをきちんと集めれば必ず理性派の本当のあなたは感情派のあなたを論破できるのです。

自分の意見は偏見だらけだといつも意識する

これまで、いかに僕たちの見方が偏っているかをお話してきました。

ある意味人として仕方がない部分もあるんですが、どうしてもある一部分を見て「こうだ!」と全てを決めつける癖が僕たちにはあります。

というのも、身の回りで起こっている全ての事に、「それは本当だろうか?」と疑ってかかっていたら、生活していけないからです。だから、ある程度僕たちは過去の記憶に照らし合わせて、パッパと判断しながら生きています。

ということは、どういう事かというと・・・

いつだって、僕たちの見方は部分的で偏っていたり、もしくは間違ってる可能性があるということです。

例えば、死体があって、その近くに血の付いた包丁を持った人が立っていたとします。すると、僕たちの脳は、「血の付いた包丁を持っている人=犯人」とすぐに結論付けたくなるわけですね。

でも、そうとは限らないのです。もしかして、犯行がその人を脅して無理矢理包丁を持たせたかもしれませんし、助けようとした人が犯人を刺して血が付いたのかもしれません。

だから、僕たちの見方はあてにならないのです。そしてそれは自分自身に対しても当てはまります。

例えば、あなたが

  • 自分は何をやってもダメだ
  • 自分は人から愛されない嫌われ者だ
  • 人には幸せがやってくるが、自分にはやってこない
  • 全てにおいて自分は人より劣っている

のような見方を持ってしまったとしたら、それはどれだけのデータに基づいた見方でしょうか?そしてどれだけの真実性があるでしょうか?

もし、1度人に暴言を吐かれたからと言って、「自分は嫌われる人間だ」という見方を持ったとしたら、すでにその見方自体が間違ってる可能性があるのです。

だから「自分の見方は偏っているかも知れない。間違っているかも知れない。」という態度を持つようにしてみましょう。

そしてそれらを繰り返してクセにして下さい

そして、最後ですが、これまでの

  • 外から自分を変える
  • 内から自分を変える

は1ヶ月くらいはがんばって意識してやってみて下さい。すると、ある程度癖になって自然にできるようになります。

もし、すべてが難しければ、何か一つだけでもOKです。例えば「この一か月善友をつくることを毎日意識して行動しよう」とかですね。

すると、

  • 善友を作るためにはどこに行けばいいか?
  • もうすでに自分のまわりにいる善友はいないか?

など、次のステップに向けて考え出せるようになります。

まとめ

では、最後にまとめです。

今回は自分を変える方法をお話してきました。

ただ、自分を変えると言っても、ぼんやりしているので、「自分を変えるとは、自分のものの見方を変えることである」と定義しました。というのも、僕たちが自己否定、自己嫌悪、嫉妬、劣等感などを感じる原因となっているのは、僕たちのものの見方だからです。

だから、ものの見方を変えられれば、自己否定、自己嫌悪、嫉妬、劣等感などを解消して、自分にも人にも思いやりのある、安定した心を持った人間になれるわけです。

そのためには、

  • 精神的な土台をつくる
  • 外から自分を変える
  • 内から自分を変える

の3つのステップにそって実践して、それらを癖にする必要があります。

今回の、メインテーマである「ものの見方」っていうのは、木で言うと根っこみたいなものです。根っこが腐っていると、どんなに水をあげても、どんなに肥料をあげても、実はなりませんし、花も咲きませんね!?

同じように、僕たちは自分のものの見方という根っこをもとにして、色んな計画を立てたり、妄想したり、過去を振りかえったり、未来をイメージしたりしています。

だから、もしあなたが自己否定的なものの見方を持っているとしたら、何を頭に思い浮かべても、全部自己否定な方向に結び付けてしまうわけです。

逆に、ものの見方を正すことで、あなたは自分に対しても、まわりの人に対しても客観的に判断できたり、無駄に自分を苦しめたりしなくなります。ものの見方を正せば、自分を変えることができるのです。

はい、ということで、「自分を変えるために必ず知っておくべき事実」というお話はこれでおしまいです。

ご清聴ありがとうございました^^

僕も、まだ旅の途中です。一緒にものの見方を正す実践に取り組んでいきましょう。

そして、あなたが今後ますます素敵な自分に出会えますように願っています。

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