自律性

レジリエンスの意味とは?

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resilience1

From:堀口寿人
二胡の余韻に浸って

トラウマという言葉がある。

強烈な心の傷のことだ。

虐待、レイプ、死ぬような事故・・・

こういう大きな事件に出会ったとき、僕たちはトラウマになりやすい。

resilience2ただ、面白い事に、こういう大きな事件に出会っても、

  • トラウマになってネガティブな生き方をする人
  • 逆にその経験をバネにしてポジティブな生き方をする人

の2種類がいる。

なぜだろう??

同じような危機的な状況を経験しているのに。

こういう疑問から、レジリエンスの研究は始まった。

レジリエンスの意味

レジリエンスとは、強いストレスに対する抵抗力といったような意味だ。

それは、まるで、どんなに強い風が吹いても上手に受け流す竹のような、その場その場に柔軟に対応する能力だ。

強い抵抗力というと、たいてい硬くてガチガチのものをイメージするかもしれない。

ただ、それだと強い力がかかった時に、パリンと割れてしまう。ガラスのように。

ちなみに、ガラスの硬さは釘以上らしい。すごく硬い。

  • レジリエンスが高いということは、ストレスに強いということだ。言いかえると、ストレスに柔軟に対応できる力が強いという意味だ。
  • レジリエンスが低いということは、ストレスに弱いということだ。言いかえると、ストレスに柔軟に対応できないという意味だ。

resilience3余談だが、あなたはドラゴンクエストをやったことがあるだろうか?

ドラゴンクエストは、武器とか防具を装備して、敵を倒すロールプレイングゲームだ。

  • 強い武器を装備すると攻撃力が上がって、敵に与えるダメージが多くなる。
  • 強い防具を装備すると防御力が上がって、敵から受けるダメージが小さくなる。

つまり、レジリエンスとは「心の防御力」みたいなイメージだ。

じゃあ、レジリエンスの高さはどのように測るのか?

これに関する面白い実験がある。

レジリエンスの実験

この実験は、前にNHKのクローズアップ現代のレジリエンスの回でやっていたものだ。

内容はとても簡単だ。

レジリエンス実験の内容

まず、年齢も性別もバラバラの参加者を10人くらい集める。

そして、その人たちにけん玉をやってもらう。

resilience4たぶん知っていると思うけど、けん玉は大皿、小皿、けん先など、色んな場所があって、それぞれ難しさが全然違う。

で、その全部を成功させてもらうという実験だ。

ただ、参加者は「もうムリ!!」と思ったら、いつでも諦めることができる。

それで、参加者の諦めるまでの時間を測定するわけだ。

レジリエンス実験の結果

レジリエンスの低い人の共通点

この人たちは、すぐ諦めた人たちだ。レジリエンスが低い人には。共通の特徴があることが分かった。

まず、一つは、感情の波が激しくて、目先のことに一喜一憂するタイプであることだ。

resilience5これは、山登りで例えると、山を登る途中の花とか、動物とかに気をとられて、目標を見失っている状態だ。

当然、目標がないとがんばる理由が見いだせない。だから諦めてしまう。

その他には、レジリエンスが低い人は共通して「自分にはできない」という思いを持っていることも分かった。

やる前から、「もうムリ」とか「自分に向いてない」と決めているのだ。だから、その考え通りの結果になる。

レジリエンスの高い人の共通点

この人たちはねばり強くやり続けた人たちだ。

レジリエンスの高い人にも共通のポイントがある事が分かった。

それは、「やっていく中で自分がどんどんうまくなっていることを実感している」ということだ。

resilience6その実感は、「このままいくといつかできるようになるな!」という感覚に結び付く。

だから、今一回や二回失敗したとしても、一喜一憂しない。もっと先のゴールを見据えているからだ。

こんな感じで、臨床心理の分野でどんどん実験・研究を繰り返した結果、レジリエンスが高い人がどんな要素を持つ人なのかが、だんだん分かってきた。

まず、分かってきたことは、レジリエンスにはかなりたくさんの要素が関係しているようだということだ。

どういう事かというと、「レジリエンスが高い=自尊心が高い」みたいに簡単に決められないということだ。レジリエンスの高さを決める原因はたくさんある。

が、

次の4つの要素が今、一般的な要素だ。

レジリエンスの4つの要素

レジリエンスの要素1:自己受容

要するに、「どれだけ今の自分をあるがまま受け入れられていますか?」ということだ。

100%受け入れられているとしたら、それは自己受容の力は十分にあるということになる。

逆は、自己否定だ。

もし、自分がどれだけ自己受容しているか分からない場合、どれだけ自己否定しているかをチェックしてみるのもいい方法だ。

「自分のこと嫌いだな」とか、「こんな自分じゃなきゃよかったのに」とか思う部分があれば、それが自己否定している部分だ。

自己受容するほどレジリエンスは高くなり、自己否定するほどレジリエンスは低くなる。

レジリエンスの要素2:人間関係

これは、「人とどれだけ上手につながっていけるか?」ということだ。

とくに、あなたが頑張り屋さんであれば、今から言うことを聞いて欲しい。

頑張り屋さんは一般的に努力するので、能力が高い。

ただ、その一方で何でも自分でやろうとしてしまうので、人の力を上手に借りるのが下手だ。

ちょっと人に任せて、自分の思ったようにならないと、「もう、貸して!これは自分がやるから!」となってしまう。

そして、頑張り屋さんの最大の問題は、本当にしんどいときほど人に「助けて欲しい」と言えない事だ。

ただ、分かると思うが、どれだけあなたが優秀で能力が高くても、全ての問題を一人でかかえこんで処理するのはムリだ。

人と上手につながっていくには、弱いとろころをさらけだして、ときには人に甘えるという一面も大事なってくるだろう。

レジリエンスの要素3:問題解決

問題解決というのは、ものごとに対して、Why(なぜ?)とHow(どうやったら?)を問うことだ。

Why(なぜ?)

これは物事の原因を調べる質問だ。

  • なんで、失敗したのだろう?
  • なんで、あんなことが起こったのだろう?
  • なんで、自分を責めてしまうんだろう?
  • なんで、あの人はうまくいくんだろう?

みたいに、あらゆる出来事の原因を調べるときに、Whyはかかせない。

How(どうしたら?)

これは物事の結果を調べる質問だ。

  • どうしたら、うまく行くだろう?
  • どうしたら、あの人みたいになれるだろう?
  • どうしたら、失敗せずにすむだろう?
  • どうしたら、自分を好きになれるだろう?

のように、自分の望む結果を調べるときにHowを使う。

ちなみに言うと、「どうしよう・・・」というはhowの質問ではない。

というのも、僕たちが「どうしよう・・・」と言っているとき、ただ悩んでいるだけで、何も考えていないからだ。

ただ、辛い感情を味わっているだけで、何も調べてないのだ。それは単なる「考えているフリ」だ。怠け者の発想だ。

だから、絶対に問題は解決しない。

レジリエンスの要素4:目標達成

これは、自分で目標を決めて、その自分で決めた事を達成していく力の事だ。

目標達成にも理性が関係している。

というのも、目標達成するためには、

  • 自分の目標が何か?(ゴール)
  • その目標を達成するまでに何をすべきか?(プロセス)

の2つをよく理解している必要があるからだ。

一時の感情で、突発的に出発しても、ほとんどゴールにたどり着けない。

目標達成について詳しくは「大きな目標を達成する人が必ず意識している計画の立て方」を参考にして欲しい。

まとめ

レジリエンスとは、ストレスに抵抗する力の事だ。レジリエンスが高ければストレスに強くなり、レジリエンスが低ければストレスに弱くなる。

たくさんの要素が関係しあってレジリエンスの高さは決まる。だから、一概に「この要素がレジリエンスの要素である」とは言えない。

ただ、今一般的なレジリエンスの要素の分け方として次の4つがあげられる。

  • 自己受容する力
  • 人間関係を築く力
  • 問題解決する力
  • 目標達成する力

この4つを鍛えることで、レジリエンスは高くなる。

コメント歓迎

最後まで僕の話を聞いてもらってありがとう。もし僕の話を聞き終わっても、レジリエンスについてまだ分からないことがあるなら、下のコメント欄からコメント欲しい。

レジリエンスは最近の新しい概念なので、まだ型が決まっていない。だから、これからもレジリエンスの定義は変わっていくかもしれない。

だから、僕ももっと具体的なレジリエンスの定義が出てきたら、順次この記事に書き足していく予定だ。

何にせよ、今の段階で分からないところは、気軽にコメントしてもらえたらと思う。

テーマがレジリエンスだけに、柔軟に対応したいと思う^^

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コメント

  1. 渡辺純希 より:

     こんにちは。夜分にすみません。私は、現在大学生でして、今年~来年にかけてレジリエンスに関しての卒業論文を書くことにしています。
    その為に、複数の人にインタビュー調査をしようと思っているのですが、先行研究では、調査対象が持っているレジリエンスの高さと精神的な健康状態の相関関係を調べることで終わっていたり、〃の周囲の環境や経験とレジリエンスの高さの関係を量的調査で分析することで終わっているものが多かった印象でした。
    そこで私は、社会心理学のゼミであることを生かし、インタビューによる質的調査を行うことで、レジリエンスの強い人、弱い人それぞれの「具体的な逆境の乗り越え方、乗り越えた過程」と「逆境後の成長」について明らかにしていく予定です。

    しかし、レジリエンスの強い人と弱い人で、回答の傾向がどう違ってくるのかと比較していくうえで、相手のレジリエンスの強弱を簡単に調べる方法が分からず、今回ご質問をさせて頂きました。

    勿論、堀口様のけん玉の記事も読みましたが、インタビュー時間等の兼ね合い等で、自分の研究には適していないのではないかと感じました。
    そこで、例えばインタビューの前や後に、結果を集計することでレジリエンス強度の分かる、簡単なアンケートのようなものが出来れば良いなと思いました。

    そこで、今回お聞きしたいこととしては、
    ①上記のようなアンケート調査は私の研究に適しているのか?
    ②適していないとしたら、他にどういう調査方法が適しているのか?
    ③上記のようなアンケートをするとしたら、どういう質問・解答・集計方法が最適か?

    唐突なご質問で、たくさんお聞きしてしまい申し訳ありません。
    お手数をお掛けしますが、お忙しくない時に、お答えいただけると幸いです。

  2. 堀口寿人 より:

    渡辺さん

    コメントありがとうございます。堀口です。
    レジリエンス研究についてのお話ですね。

    レジリエンスの強い人、弱い人について質的研究をするのであれば、アンケート調査で事前にスクリーニングすることは意義があるのではないでしょうか?

    アンケートは自作せずに、既存のレジリエンスの強弱を測定する質問紙や測定方法を一度探されるとといいと思います。

    というのも、信頼性・妥当性の問題があるからです。

    質問紙に関しては、Amazonなどで「心理尺度」と検索すれば色々出てきます。また、おそらく大学の図書館にもあると思います。まずはそちらを参考にされるのがいいと思いますね。

  3. 渡辺純希 より:

    ご返信遅れて申し訳ありません。

    ご回答ありがとうございます!
    早速、図書館で「心理尺度」について調べて、同時にレジリエンスの強弱を測定する
    質問紙、測定方法を調べてみます。
    お忙しい中、詳しくアドバイスをして頂き、本当にありがとうございました。
    また、研究が進み、新しくお聞きしたいことが出てきたときには、宜しくお願い致します。

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