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父親にストレスを感じる理由

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心理カウンセラーの堀口寿人です。

家族間の不和というのはよくあるお話です。

とくに、家族間では『家族なんだからこれくらい理解してくれてて当然だ!』という思い込みがあったりします。

でも、家族と言ってもやっぱり1人間。きちんとお話しないと分からないことだらけです。

そんな思い違いが不和をつくることが多い気がします。今回も、人気の『もしも○○のケースだったら』シリーズで、お送りします。

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今回のケース:42歳・女性

  • うつ、1人暮らし
  • 父親が、すごく厳しく家族から全然愛されていない
  • 父親も子供のころからあんまり家族に愛されたなかった
  • 彼女に対して『お前、帰ってこい!』『帰ってこないと知らんぞ!』と脅している
  • そんな父親に、ものすごくストレスを感じている

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と、言う方のケースです。

これは、家族問題ですよね?

この場合、父親が『子供のころからあんまり愛されたなかった』と、いうところがポイントなんですけどね。

父親としては、このような場合、娘をコントルールしようとするんですね。

はたから見ると、『親のくせに、こんなヒドいことをして』というふうに見えるかもしれませんが、決して娘が憎くて『死んでしまえ!』と思って言ってるわけではないんです。

父親も、心のどこかで娘と仲良くしたいし、だからこそ『実家に帰ってこい!』と、多少キツイことを言うかもしれません。

そんな思い通りに、娘がしてくれないと、父親もプッツンとしてつい暴言を吐いてしうんですね。

このような父親のケースというのは、典型的です。

父親が、昔愛された経験がないと、知らず知らずのうちに、当時のつらかったころの環境を嫌悪して攻撃するんですよね。

例えば、このように思うのです。

  • オレをこんな目にあわせやがって!
  • オレは絶対、将来こんな目にあわない!
  • こんな目にあうくらいなら、死んだほうがマシだ!

と、いうくらい、子供ながらに思ってしまうんんです。

そうすると、この父親が、大きくなったときにどうなるかと言うと、それと真逆なことをしようとするんですよね。

父親の育ってきた環境が辛くて『あんな環境最悪だ!』と、攻撃してるとしたら。。

当時の環境にちょっとでも関係したことがあると、一切できないんです。

だからこそ、それと真逆な『幸せ像』を『これこそ、本当の幸せな世界だ』というものを作ろうとするんです。

そこに、自分とか自分の家族をがんじがらめにしてしまう典型的なケースなんです。

このようなケースのポイントは『歯止めがきかない』ところなんですよね。

徹底的に、父親が、『自分が幸せだと思ってる世界』にこだわってしまうんです。

なぜならば、父親は昔のつらい経験を嫌悪しているので、

父親も、ちょっと自分の父親っぽくなったりしたなら、父親になったときに、ものすごくそうなることが嫌なんですね。

だって、父親にとって、そのときの自分の父親、母親は不幸の象徴であったからです。

絶対に、そうなりたくない象徴ですから。

だから、そういう悪しき像というものをつくって『絶対に作らない、あっちにはいかないぞ!』という形で執着するわけですよ。

それで、、、

もし、それだけガチガチに『あの世界には戻らないぞ!』と、父親が決めていようとしたとします。

そうすると、父親は、娘がちょっとでも自分の父親や母親みたいな行動をとったときに、それに対してものすごく攻撃するんですよね。

娘に、自分の父親像・母親像を貼り付けて蹴飛ばすわけです。

それは、なによりも父親自身が自分に禁止してきたものだから。

これが、父親が相談者であれば、父親にこのままのことを話すのですが。。

残念なことに、今回のケースの主役が娘さんなので、彼女目線で話すとしたら・・・

父親が、辛い環境の中生きてきて、父親なりの『幸せ像』を必死になって作ってきたことを理解してあげてほしいんですよね。

父親の、当時の兄弟とか、自分のまわりの環境とか、親を亡くしたり、親に愛されないというものすごく辛い状況が、今の彼女にはわかるはずなんです。

なぜならば、今、彼女自身が当時の父親と似たような状況にいるからですよ。

ですから、そのような感情を、父親が味わってきたということを、よく分かってあげられるはずなんですね。

まさしく、今、彼女が感じている感情が、当時父親の味わってきた感情なんですよ。

だから、そのことを彼女がしっかり受けとめていたとしたときに、彼女は父親に対して『攻撃』というやり方ではなくて『理解』というやり方で接することができるんです。

今、彼女が父親に対して『攻撃』という目線で見てるのは、彼女が、家族から愛されないと感じているからです。

それはまさしく当時の父親の目線と同じですよね。

というのは、父親が当時、家族から愛されない。だから両親とかまわりの人に対して『攻撃』という目線で見る、という構図と一緒なんですよね。

そうすると、彼女がそれを続けると、彼女のお子さんの代に同じような現象が現れる可能性があるんですね。

だから、そのことを続けないためにも、まず彼女自身が幸せのリーダーとなって、父親の辛かった感情をわかってあげてですね。

『まあ、今の私が感じている感情を、当時の父親も感じてたとしたら、それはつらかったでしょうね~・・』

と、父親の前で言ってあげられたとしたら。。

父親は感動するでしょうね^^

頑固者の父親だからこそ、かえって娘さんにそう言われたら泣いちゃうかもしれませんね。

『まさか娘から、そう言われるなんて。。』って。

そうしたときに、おもしろいもので、こちらの見え方が変わると相手も変わったりするんです。

それが人間関係のおもしろいところなんですよね。

ですので、今『攻撃』して、頑固な父親えお変えよう、理解してくれない家族を変えようとしても、おそらく1ミリ・2ミリとかしか変わらないです(笑)

一生かけても彼女の思い通りに変わるかどうか。。

それよりも、もっと早くて、確実で、楽で、幸せな方法があります。

それは、彼女が、まず感情面で父親を理解してあげることですよね。

それだけで、全然違いますよ。

頑張ってください。応援してます^^

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