精神性

ミッションの本当の意味とは?

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From:堀口寿人
輝く白山を眺めて

あなたも気づいていると思うが、世の中には形だけのミッションが多い。

ただ“それらしく”書いているだけで、全然ミッションになっていないものだ。

とはいえ、そういうミッションを作った人を責める気はない。そもそも、その人もミッションの意味をよく分かっていない可能性があるからだ。

そして、そういう人たちのミッションを見ていると、ますますミッションとは何かが分からなくなってしまうわけだ。

そんな悪循環にはまり、僕も何年も「ミッションの本当の意味」が分からなかった。

でも、今になってやっと、ミッションの公式を作る事に成功した。この公式に当てはめれば、必ず有意義なミッションが作れる。

ミッションの意味

ミッションとは?

もし、あなたが「ミッション」で調べたことがあるなら、分かると思うが・・・

ミッションの意味を調べていくと、「自分の存在目的」のような意味にたどり着く。

要するに、これは言いかえると、

  • 自分は何のために存在するのか?
  • 自分がいることでまわりはどうなるのか?

という、質問に対する答えのことだ。

何となく分かるだろうか?

ただ、これだとイマイチぼんやりしている。少なくとも僕はそう感じる。

だから、もう少し掘り下げて考える必要がある。

そうやって、最終的にたどり着いたミッションの公式は、これだ。

ミッション=○○にベネフィットを提供すること

○○には、対象になる人が入る。

例えば、

mission2あなたが住宅の営業マンだとしたら、○○には「住宅を買いたい新婚夫婦」が当てはまるかもしれない。

あなたが、看護師だとしたら、○○には「病気で苦しむ人」が当てはまるかもしれない。

あなたが、ラーメン屋だとしたら、○○には「おいしいB級グルメが好きな人」が当てはまるかもしれない。

もっと言うと、「世の中全ての人」「世の女性」「町内の人」「我が子」「自分の先祖」なんて場合もある。

じゃあ、ベネフィットとは何か?

それを、次に説明する。

ベネフィットとは?

簡単に言うと、「得られる利益」のことだ。

この考え方はとても重要だ。

よくあるのは、あなたがもしドリルを買いたいとしたら、それは、ドリルそのものが欲しいわけじゃない。

mission3 「穴」が欲しいわけだ。

もし、あなたが車にガソリンを入れるとしたら、それは、ガソリンそのものが欲しいわけじゃない。

「好きな場所へ行けること」が欲しいわけだ。

あなたが、もし保険に入るとしたら、それは、保険そのものが欲しいわけじゃない。

「安心」が欲しいわけだ。

このような、「穴」とか「好きな場所へ行けること」とか「安心」とかが、ベネフィットだ。

この考え方は人間関係でも同じだ。

世の中の人が、あなたと仲良くしている理由は、あなたと一緒にいてベネフィットが得られるからだ。

「そんなことない!」と思うだろうか?

でももし、あなたが世の中に全くベネフィットを提供していないとしたら、あなたがこの世に存在してもしなくても、全く状況は変わらないことになる。

でも、実際は違う。

  • あなたがいないと困る人が必ずいる
  • あなたがいることで喜ぶ人が必ずいる
  • あなたがいることで救われる人が必ずいる

ということは、必ずあなたは何らかのベネフィットを世の中に提供しているわけだ。あなたがそれに気づいていても、いなくても。

そして、たいてい、そのベネフィットはいくつもある。

それは、もしかして、あなたといることで・・・

mission4

  • 優しい気持ちになれることかもしれない
  • 自分を成長させる言葉をかけてくれることかもしれない
  • 新しい知識を学べることかも知れない
  • 元気をもらえることかも知れない
  • 経営のやり方を学べることかも知れない
  • 自分ができないことを代わりにやってもらえることかもしれない

そんな感じで、まわりの人はあなたから何らかのベネフィットを受け取っているわけだ。

そのあなたが提供している複数のベネフィットの中で、あなたがとくに関心のあるものがミッションにつながるカギになる。

ここまで、見てきて分かると思うが、ベネフィットは“相手から見た時の”利益だ。

つまり・・・

  • あなたが提供していると思っていなくても、相手が受け取っていると思えば、それはベネフィットを提供していることになる。
  • あなたが提供していると思っていても、相手が受け取っていないと思えば、それはベネフィットを提供していることにはならない。

ただ、残念ながらほとんどの人は、「自分目線」で生きている。つまり、自分にとって何が損で、何が得かという目線で生きているわけだ。

その目線の延長線上には相手のベネフィットは見えてこない。

これが、僕たちがミッションを見つけにくい最大の理由だ。

そして、さらに踏み込んでお話すると、提供するベネフィットは有意義であればあるほどいい。

有意義とは?

有意義とは、「幸せに貢献する」という意味だ。具体的には次の2つのことを言う。

生活を支える

生活を支えるとは、

mission5

  • 衣・・・生きていくのに必要な服
  • 食・・・生きていくのに必要な食事
  • 住・・・生きていくのに必要な家
  • 薬・・・生きていくのに必要な薬(健康)

の4つを提供するということだ。これに関するベネフィットを提供するとき、そのベネフィットは有意義だ。

例えば、あなたが栄養バランスを考えた料理が得意だとしよう。

この場合、あなたが提供するベネフィットは「満腹」と「健康」だ。

ということは、このベネフィットは、食と薬の二つの要素を満たすことになるので、とても有意義ということだ。

心の成長を支える

mission6もう一つ、幸せに貢献するものとして、心の成長を支えるものがある。

これは、例えば僕がやっているように、心を成長させるための考え方や、トレーニング法を教えることなどが当てはまる。

その他、仕事のスキルや知識を教えてくれる学校なども、ここに当てはまる。

ミッションがよく分かる話

場所はビルの作業現場。

mission7

汗だくになって、三人の労働者が働いている。どうやら、三人の労働者はみんな同じように、コンクリートを練っているようだ。

あなたは、散歩していて、ちょうどその場所にたどり着く。そして興味津々にあなたは、三人の労働者に話しかける。

一人目の労働者

一人目の労働者は、仏頂面をしていた。作業が嫌で嫌でたまらそうにも見えた。

そこで、あなたは尋ねた。「何をしているのですか?」

すると・・・

「いやーコンクリート練ってるんですよ。何でこんなことしなきゃなんないのかね~・・・」

二人目の労働者

二人目の労働者も、やっぱり仏頂面だった。でも、どこか割り切った表情をしていた。

そこで、あなたは尋ねた。「何をしているのですか?」

すると・・・

「生活のために働いてるんですよ。こんな仕事でもしないと、生きていけませんからね・・・」

三人目の労働者

三人目の労働者は、希望に燃えてイキイキした表情で働いていた。

そこで、あなたは尋ねた。「何をしているのですか?」

すると・・・

「あっ、今日本最大の美術館を作ってるんですよ!これが、できればもっと日本人の美的センスが磨かれて、ヨーロッパに通用するようなデザインがたくさん生まれると思うんですよね。」

どうだっただろうか?

この話は、もともと海外の有名な話で、それを日本版にアレンジしてみた。

この三人の話を整理すると、

一人目は、働く目的を持っていなかった。だから当然、誰かにベネフィットを提供する意識もない。結果ミッションもないわけだ。

二人目は、働く目的が自分一人のためだった。目的は一応あるものの、誰かにベネフィットを提供する意識はない。結果、一人目と同じようにミッションもないわけだ。

三人目は、働く目的が大勢の人のためだった。自分が「日本人の美的センスを磨く」というベネフィットを提供しているという明確な意識があった。だから、彼にはミッションがあったわけだ。

ミッションの例

リッツ・カールトンのミッション

mission9リッツ・カールトンは高級ホテルの世界ブランドだ。

分解すると

  • 誰に・・・ホテルを利用する紳士淑女
  • ベネフィット・・・心のこもったおもてなしと快適さ、くつろいだそして洗練された雰囲気、満ち足りた幸福感

のようになっているのが分かる。

下に、そのまま抜粋する。

「リッツ・カールトンはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。

私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだそして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。

リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。」

CNNのミッション

mission8

CNNはアメリカのニュース番組で、24時間ニュースばっかりやっている変わった番組だ。

この番組のミッションは、「忙しい人に24時間好きな時に最新のニュースを提供すること」だ。

これを、分解すると・・・

  • 誰に・・・忙しくて決まった時間にニュースを見れない人
  • ベネフィット・・・24時間好きな時に最新のニュース

という風になる。

堀口寿人のミッション

手前味噌だが、僕のミッションも例として紹介しよう。

僕の場合

  • 誰に・・・自分を成長させたい人
  • ベネフィット・・・心が安定して、穏やかになり、いつも満たされて幸せを感じ、人にも自分にも優しく、自分に誇りを持てる人生

という感じだろうか。

だから、僕のミッションは、「自分を成長させたい人に、心が安定して、穏やかになり、いつも満たされて幸せを感じ、人にも自分にも優しく、自分に誇りを持てる人生を提供すること」だ。

まとめ

ミッションとは、「○○にベネフィットを提供すること」

○○とは他の誰かの事で、ベネフィットとは、その人が得られる利益の事だ。

だから、自分が他の誰かにどんなベネフィットを提供する存在かを、他人目線で見れないとミッションは作る事ができない。

さらに、「自分がどんなベネフィットを提供する存在か」は自分の強みとも深く関係している。

自分の強みを知るためには、「自分の強み発見ツール」を下からダウンロードして、チェックしてみて欲しい。

コメント歓迎

コメントはもちろん大歓迎だ。下のコメント欄からどうぞ。

ミッションについて分からない事や、「自分のミッションはどうやって作ればいい?」など、疑問があればどんどん聞いて欲しい。

具体的に質問してもらえると、僕も具体的にお答えできるので、具体的に聴いてもらえると有意義だと思う。

素晴らしいミッションを掲げて、有意義な毎日を今すぐスタートさせよう!

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コメント

  1. 菊池民枝 より:

    病院で看護師をしています。今退院支援を進めていきたいと考える中、私たちのビジョン、ミッションを考えようとしましたが、なかなか進まず先生のHPにたどり着きました。先生の書かれている通りに作ってみました。
    ビジョン「すべての患者さんが治療を終え、安心して地域に戻れること」
    ミッション「患者さんの意思決定に寄り添い入院生活を支える。患者さんが笑顔になれるよう、○○病院に来て良かったと思えるような医療と看護を提供する」

    私は患者さんが「ここに来て良かった」と言ってくれるのが一番嬉しい! 疲れも吹っ飛びます。

    このようなビジョン、ミッションでいいのでしょうか?
    アドバイス頂ければ嬉しいです。

  2. 堀口寿人 より:

    菊池さん

    コメントありがとうございます。
    病院で、ミッションやビジョンを掲げようとされてるんですね^^
    とても有意義なことと思います。

    まず、ビジョンを掲げるには、

    1.価値観
    2.ミッション
    3.ビジョン

    の順番に考えていきます。

    「価値観」は、病院として大事にしていることですね。
    それは、「患者さんの喜び」かもしれませんし、「患者さんが早く良くなること」かも知れません。詳しくはこちらを参照してくださいね。
    http://www.hisato.jp/values

    価値観は、病院の方向性になりますので、一番先に決めます。

    価値観が決まったらミッションを決めます。「ミッション」は、「○○に利益を提供すること」という形になります。

    菊池さんの場合でしたら、「患者さんに( 利益 )を提供すること」という形になるでしょう。
    ( 利益 )の部分は、価値観にそった患者さんへの利益が入ります。
    例えば、分かりませんが「早い回復」「温かい対応」「痛くない治療」のようになるかもしれません。

    そして、そのミッションを、ずーっと繰り返していった先にはどんな世界が待っているでしょうか??

    それが「ビジョン」です。もしかして一生かけても実現できないかもしれない。でも、ワクワクするような素敵なビジョンを考えてみてくださいね。

    それができた時、きっとスタッフさんも患者さんも含めて大きな共感が生まれると思いますよ^^

  3. 堀口寿人 より:

    ※補足です。

    ちょっと、考え方の転換が必要な部分がありまして・・。
    患者さんは、「治療」そのものを欲しているわけではないというところです。

    何かが欲しいから、「治療」という道具を使うわけですね。

    よくある例えが、ドリルの例えです。ドリルを買う人は、ドリルが欲しいのではありません。「穴」が欲しいわけです。

    これと同じように、菊池さんの病院に行くことで、患者さんは何を得ようとしているのでしょうか?

    これが、ベネフィット(利益)になります。

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