やる気が出ない5つの原因とやる気が出る5つの方法

From:堀口寿人
早朝の朝日を浴びて

今日はやる気の話だ。

あなたも僕と同じなら、「ずっと人生やる気満々で生きられたら、どんなにいいだろう?」と思っていないだろうか?

ただ、お気づきのように、実際のところそれは難しい。

やる気はちょっとしたことで出なくなるし、ふとした瞬間にわき起こってくる。まるで、コントロールできない、わがまま娘の様だ。

しかも、困ったことに、やる気がないときほど、やる気が出る方法からなくなるものだ。というのも、やる気がないときほど頭の回転が鈍くなるからだ。

こんな感じで、自分にはどうすることもできなそうな「やる気」だが、実際は、自分でいくらでもコントロールできるものだと知ったら驚くだろうか?

今回のお話を理解してもらえれば、そのことが分かるはずだ。

まず、あなたはやる気のカラクリと、やる気が出る方法が分かるようになる。その上で、意図的にやる気が出せるようになるので、楽しみに読み進んでほしい。

やる気が出ない原因とは?

まず、前提として「やる気とは何か」について、あなたと僕で、最初に打ち合わせしておこう。

僕が考えるに、やる気とは「やりたいことがあって、そこに至るまでのエネルギー」だと思っている。

例えば、やりたいことが「パンを食べたい」なら、パン屋さんへ行こうとするエネルギーが「やる気」だ。

それで大丈夫だよね?

だとしたら、やる気を語るとき、必ずやりたいこと(目的、目標、ゴールなど)が、前提としてあるわけだ。

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で、一口に「やる気が出ない」と言っても、やりたい事に対して今自分がどの段階にいるかで、必要な対策は変わってくる。

だから、まず段階的に「やる気が出ない原因」を明らかにしていこうと思う。

やる気が出ない原因が分かれば、やる気が出る方法も分かるようになる。ということで、順番に見ていこう。

やりたいことが見つからない

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まず、やる気が出ない原因の一つ目は、そもそもやりたいことが見つからないときだ。

これは、確かにやる気が出ない。

やりたいことが見つからないということは、ゴールがないということだ。ということは、せっかく持っているエネルギーを向ける先がないわけだ。

この経験は僕も何度もある。とくに20代のころ僕はやる気が出ない、とっておきの経験をした。

大学を卒業して間もない僕はイケイケだった。夢・希望・やる気に満ちていた。

夢と言っても典型的なもので・・・

男なら稼ぎたい、自由に生きたい、好きなことをしたい、みたいなものだったが。

それでも、何でもできる気がしていたし、実際に僕は、スカウトという仕事を通して、お金・自由・好きな事の全部を一時は手に入れた。

詳しくは僕のプロフィールに書いているが、毎日がそれなりに楽しかった。

朝好きな時間に起きて、のんびり渋谷へ出向き、自分や部下が管理している女の子とお茶をして過ごす。ほとんど、それだけで普通の会社員の何倍もお金が入ってくるのだ。

僕は最高に幸せ・・・

のはずだった。でも、実際はそうじゃなかった。

内心は嫉妬していた。誰にって?

世の中で人の役に立っている多くの人にだ。お医者さんしかり、ラーメン屋さんしかり、駅員さんしかり、大工さんしかり、運送屋さんしかり・・・

「自分は何て意義のない人生を送っているんだろう?」そんな事ばかりを考えていた。ただ、一時の快楽に惑わされて時間が過ぎていくことに猛烈に嫌気がさしていた。

結局僕はスカウトを廃業し、引きこもりになった。何もやる気が出ない。ただテレビを見るだけの毎日。コンビニに食事を買いにいくやる気を出すのも一苦労だった。

スカウト時代の生活はまさしく、僕が20代に求めていたものの象徴だった。でも、それが手に入った時、それは違うと分かったのだ。

そして、人生をかけて求めてきたものが違うと分かった時、僕はやりたい事を見失った。まさしくやる気のない廃人だったのだ。

僕の話が長くなって申し訳ない。要するに、やりたいことが見つからないとき、やる気が出ない事を伝えたかったわけだ。

やりたいことが定まらない

次は、やりたいことがあり過ぎて定まらない場合だ。この場合もやる気が出ない。

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ちまたでは、よく「やりたいことがいっぱいあって、いいよね!」という声を聞く。

確かに、全くやりたいことがないより、ましかもしれないが、これも「やる気が出ない」という意味では、やりたいことがない場合と、あんまり変わらない。

ちなみに、補足しておくが・・・

ここで「やりたいことが定まらない」というのは、同じくらいやりたいことがあって選べない状態だ。

やりたいことがたくさんあっても、「メインはこれ!」、「サブはこれ!」とメインが確立されている場合は問題ない。

というのも、ゴールが定まらないと、そこにエネルギーを向けようがないからだ。

今でこそ僕は、ご覧のように、やる気を持って記事を定期的に書いているが、もともとはそうじゃなかった。

もともと、僕が自分の心理学のサイトを立ち上げようと考えたのは、はるか5年前。

当時は、全くどんなサイトを作ろうか定まっていなかった。僕は迷っていた。

恋愛、親子関係、うつ病、自己嫌悪・・・どんなテーマでサイトを立ち上げるのがいいだろう?

結果、選びきれない僕は、サイトを立ち上げて記事を書くこと自体を、諦めてしまった。「よし!やろう!」というやる気がどうしても出なかったからだ。

このとき、全てのテーマが、同じくらい魅力的だった。でも自分一人では全てのサイトを運営できない事は分かっていた。だから僕は優柔不断に陥った。

もし仮に、「恋愛」のテーマがずば抜けて魅力的だったとしたら、僕は迷わず恋愛のサイトだけに夢中になっていただろう。

やりたいことは定まったが、そこまでの過程が分からない

次は、やりたいことが定まったけど、そこまでの過程が分からない場合だ。

これは、旅行に例えると分かりやすい。

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例えば、僕の地元には片山津温泉街湯という近代的な温泉がある。あなたが石川県に詳しいなら知っているかも知れない。でも、一般的なすごくマイナーな温泉だ。

実は、この街湯は、ニューヨーク近代美術館を設計した建築士、谷口吉生さんが設計したもので、モダンなコンクリート造りに、巨大なガラス張りで、お風呂から湖を一望できるようになっている。

さて、あなたが休日に「温泉に入りに行きたい」と思ったとしよう。

「どの温泉がいいかな~」と色々迷ったあげく、「よし今回は、片山津温泉街湯にしよう!」と決めたとする。

おしゃれな温泉に心躍らせるあなた。でも、困ったことが起こった!

地図もカーナビもないのだ。

さて、あなたは、そんな状態で片山津温泉街湯に行こうと思うだろうか?

まず、思えないはずだ。

というのも、僕たちはやりたいことが現実になるという確信が持てないと、まずやりたいことに向けてやる気を出せないのだ。

やりたいことまでの過程も分かるが、単にやりたくない

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次は、やりたいことが定まって、過程もはっきりしているけど、単にやりたくないケースだ。

こういう事も現実的に起こり得る。というのも、僕たちは本質的に怠け者だからだ。

そう言えば、前にこういう話を聞いたことがある。

人が生きるためにはエネルギーが必要だ。そのため、脳はエネルギーを消費するのを嫌がる。

その結果、人はエネルギーが消費される行為、つまり考えたり、行動したりすることを本能的に減らそうとする。これが怠けである。

はっきりしたことは、また調べてから追って報告しようと思うが、僕的には理にかなった説だと思っている。

いずれにしても、僕たちは一生この「怠け」と戦わなくてはならない。そのことは事実である。

●補足

脳は大まかに、思考を司る新しい脳と、本能・感情を司る古い脳の2種類に分けられる。ここで言っている脳とは古い脳のことだ。

古い脳の方がはるかにパワフルで、僕たちは意識しないと、ほとんど古い脳の命令通りに動いてしまう。

やってみたけど、うまくいかない

さて、最後だ。

やりたいことが定まって、そこまでの過程もはっきりしていて、やってもみた。でも、うまくいかなくて、やる気がなくなる場合だ。

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やりたいことが大きければ大きいほど、このケースが起きやすくなる。

このケースでやる気がなくなる理由は一つだ。

早くやりたいことを実現したくて、心が欲望でいっぱいになってしまうからだ。

僕たちの心は欲や怒りといったネガティブな感情がスイッチオンになると、同時に知恵が働かない仕組みになっている。

結果、日常起こる現象に柔軟に対応できなくなるわけだ。

感情と頭の回転の関係について、詳しくは、「なぜあの人は頭の回転が速いのか?」で説明しているので、参照してほしい。

というわけで、これで全部のケースのやる気がなくなる原因について触れてきた。

あなたが、もし「やる気が出ない」と感じているなら、どこに原因があるか、もう分かったはずだ。

じゃあ、これを踏まえて、次は、これまで見てきたそれぞれの場合での、やる気が出る方法を考えてみよう!

やる気が出る方法

やりたいことが見つからない場合

まずは、やりたい事自体が見つからなくて、やる気が出ない場合だ。この場合は、まずやりたい事を見つける必要がある。

冒頭の僕の話を思い出してほしい。

僕は、スカウトという天職を廃業したことで、やりたいことが無くなってしまった。その結果、引きこもりになって廃人のようになったわけだ。

そんな僕がどうやって、その状況を脱したのか?どうやってやりたい事を見つけたのか?

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それは、とにかく無理矢理でも動き出したということだ。

  • 自分のワクワクを見つけ出す山奥の宿泊ワークショップにも行った
  • そこら中のお寺を訪問して、お坊さんに話を聞いてもらったりした
  • 自己啓発のセミナーに武者修行のように参加した
  • やったことのない仕事をやってみた

ほとんどの、活動は無意味に思えた。僕のやる気を出させるには至らなかった。

でも、そんな中で、初期仏教のお坊さんの一言が僕の心をとらえた。

そのお坊さんのおかげで僕の人生のおおまかなやりたいこと(方向性)が定まったのだ。さっきもお話したように、やる気が出るにはやりたいことが決まっていることが絶対条件だ。

僕たちは、行動していれば、色んな人や情報に出会う。その多くは自分にとって関係ないものに感じられるかもしれないけど、たまに自分の心にささるものに出会う。

そういうちょっとしたきっかけで、やりたいことが見つかり、自然とやる気が出てくるものだ。

だから、やみくもでもいい。とにかく、思いつくことを片っ端から行動に移してみよう。きっと、あなたの心に響く出会いがあるはずだ。その流れで必ずやりたいことが確立されていく。

やりたいことが定まらない場合

さっきとは逆に、やりたいことが多すぎて定まらないときはどうしたらいいだろう?

簡単だ。強引にでも1つに決めるのだ。

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そう言うと、「それが決められないから困っているんだよ!」と突っ込みが返ってきそうだ。

大丈夫。絶対に安全で、あなたの人生にとってプラスになる決め方がある。

それは、「有意義かどうか」を基準に決めることだ。

有意義というのは・・・

  • 楽しい(好き)
  • 自分のためになる
  • 人のためになる

の3つを満たしているものだ。

この3つの基準で、それぞれ5点満点で得点をつけていくといい。

例えば、

 楽しい自分のためになる人のためになる合計
やりたいこと13429
やりたいこと245514
やりたいこと355111

こんな感じで、やりたいことを分析する。上の例だと、「やりたいこと2」が一番あなたにとって有意義なわけだ。

そうやって、一つに絞り込もう。

やりたいことは定まったが、そこまでの過程が分からない場合

この場合は、過程をハッキリさせるだけでやる気が出る。

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というのも、過程がハッキリすると、やりたいことが現実になるという確信が得られるようになる。

さっきの温泉の話で言うと、「片山津温泉街湯に行こう!」というやりたいことが定まっていて、そこに行くまでの過程もハッキリしている場合、「自分が片山津温泉街湯に入る」ということが現実的に確信できるようになる。

そうなると、当然やる気は出るのだ。

過程のはっきりさせ方については、「大きな目標を達成する人が必ず意識している計画の立て方」を参考にしてもらえると、よく分かる。

●補足

ちなみに、「絶対に手に入ると分かっていると逆にやりたくない」という人がいる。

こういう人の場合、「やりたいこと=達成感を得ること」になっているだけで、今回のお話と矛盾しない。

やりたいことまでの過程も分かるが、単にやりたくない場合

これは、どうやったら怠けに打ち勝てるかという問題だ。

この答えは仏教で一言で語られている。

努力だ。

「やるか死ぬか?」という意気込みで、とにかくやるのだ。

例えば、あなたが足を骨折して、家で休養をとっていたとしよう。そのときに、たまたま家が火事になった!

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あなたはどうする?

「いやー足骨折しているから、このまま焼かれて死ぬよ~。」と思うだろうか?

まず、そうは思わないはずだ。それどころか、「逃げようか?逃げまいか?」という議論すら頭の中で思い浮かばないはずだ。

骨折していようが、何だろうが、一生懸命逃げるはずだ。

「怠けることが幸せ」というのは、古い脳が作り出した幻想だ。耳を貸してはいけない。

現に、僕は前にある実験をした。

とにかく一日中やるべきことを何もしないで、好きなことだけをして怠けてみたのだ。動画を見たければ動画を見、ご飯を食べたければご飯を食べた。

結果どうなったと思う?

目が疲れ、身体が固まって重くなった。そして、何より残ったものは、ものすごい精神的な疲れだけだった。

古い脳は嘘をつていたのだ。「怠ければ幸せになれる」と。

そして、面白い事に、努力するとやる気が出てくるのだ。努力とやる気はセットだからだ。この2つは、いつも二人三脚だと思ってほしい。

だから、どっちかを引き出せば、もう一つは自動的についてくる。

やってみたけど、うまくいかない場合

心は大まかに、ポジティブな心、ネガティブな心の2種類に分けられる。

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さっき、やりたいことに欲で執着すると知恵が無くなるとお話した。つまり、ネガティブな心には無知が対応している。その結果、僕たちはネガティブな状態になると頭が働かなくなる。

つまり、知恵をスイッチオンにすれば、やりたいことまでの過程で起きる現象に柔軟に対応できる。そのために必要な事は心をポジティブ状態にすることだ。

心をポジティブ状態にするために必要な方法は、「ポジティブになりたい方へ。ポジティブになる唯一の方法」で詳しく説明している。

まとめ

やる気が出ない原因とやる気を出す方法は、次の5つだ。

やりたいことが見つからない

まずは、思いつくままに強引に動いてみることだ。それと、本編には書かなかったが、これまでのパターンにない事をしてみるとさらに効果は高い。積極的に取り組んでみよう。

それと、もう一つ。人からの誘いには、全て「はい」と答えるのも効果的だ。僕は、この実践だけでいくつも重要な出会いを経験した。

やりたいことが定まらない

やりたい事を有意義かどうかという基準でチェックする。有意義かどうかの基準は次の3つある。3つとも満たせば有意義だ。

  • 楽しい
  • 自分のためになる
  • 人のためになる

一番、有意義なもの一つに、やりたいことを絞り込む。他のものは保留にする。

やりたいことは定まったけど、そこまでの過程が分からない

できる限り、過程をハッキリさせる。過程をハッキリさせることで、やりたいことが現実になることが確信できるようになる。

具体的な方法は、「大きな目標を達成する人が必ず意識している計画の立て方」を参考に。

過程も分かるけど、単にやりたくない

努力とやる気はセット。嫌々でも構わない。仏頂面でも構わない。とにかくやり出そう!

怠け癖があるのは、あなたのせいじゃない。古い脳のまやかしだ。

自分のこめかみに拳銃を突きつけるイメージを持って、古い脳を脅かそう。そして、とにかく努力を始めるのだ。しばらくすると必ずやる気に満ちてくる。

やってはみたけど、うまくいかない

心理状態をポジティブにしよう。そうすることで、知恵がスイッチオンになり、目の前にある問題に次々対応できるようになる。

心理状態をポジティブにする方法は、「ポジティブになりたい方へ。ポジティブになる唯一の方法」を参考に。

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コメント歓迎

今回は混乱を防ぐため共通して「やりたいこと」という表現を使った。

でも、人によって「やるべき事」「目標」「夢」「目的」「ビジョン」という言葉の方がしっくりくるかもしれない。

だから、自分の状況に合わせて臨機応変に使い分けて欲しい。

もし、それでも分からないことがあれば、気軽に下のコメント欄からコメントしてもらえたらと思う。

コメントが具体的であるほど、具体的なお返事しやすいので、できるだけ具体的に書いてもらえたら幸いだ。

ここでのコメントのやり取りで、あなたがさらにやる気を出せるようになったとしたら、とても有意義に思う。

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