精神性

どんどん自分に優しくなる!自分を許す3つの方法。具体的な例え付き

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From:堀口寿人
臨床心理センターにて

自分を許す?はあ?何それ?

これが、僕が最初に自分を許すという言葉を聞いた時の感想だ。もしかして、あなたにも共感してもらえるかもしれない。

だいたい、「許す」っていうのは、自分じゃない他の人に対して使う言葉だ。人が何か悪い事をしたときに、それを許すとか。

じゃあ、自分を許すってどういうことなの?

それが、今回のテーマだ。最初に言っておくが、自分を許せないと絶対に幸せになれない。

今からするお話を聞いてもらえれば、なぜ自分を許すことが必要で、そしてどうしたら自分を許せるかが分かるだろう。

そもそも自分を許せない状態ってどんな状態だろうか?

自分を許せないとは?

自分に対して怒っている

forgive-yourself2原則として、僕たちは許せない時、必ず怒っている。

例えば、人を許せない時もそうだ。その相手に怒っているわけだ。それが許せない状態の特徴だ。

ということは・・・、自分を許せないということは、自分に対して怒っているということだ。

若干違和感があるこの表現だが、具体的に言うとこんな感じだ。

  • 自分はダメだ
  • 自分は嫌われ者だ
  • 自分は人が当たり前にできることすら、まともにできない

心理学的には、罪悪感と言ったりもするけど、まとめると「自分はマイナスを背負っている」という感覚だ。そんなマイナスを背負っている自分が嫌でヘドが出るわけだ。

もし、自分に対してこんな風に起こっていたとしたら、とっても困る事が起こる。

それは、自分が幸せになることに許可を出せないことだ。

何かまわりから、感謝の気持やプレゼントなどを渡されても、それを素直に受け取れない。それは自分にはそれを受け取る資格がないと思っているからだ。

まわりに対して怒っている

forgive-yourself3自分を許せない時、自分に対して怒っているというのは直感的に理解できるだろう。

そして実は、自分に対して怒っているとき、まわりに対しても怒っている。これは重要なポイントだ。

というのも、僕たちは、自分に対して感じている感情とまわりに対して感じる感情は同じものを感じているという特徴がある。

つまり、自分に怒りを感じているとき、必ずまわりに対しても怒りを感じているということだ。

そう言うと「何で?」と疑問に感じるかも知れない。でも、これはそんなに難しい理屈じゃない。

例えば、自分の胸のところにオレンジが一個あるのをイメージして欲しい。

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それを、ギュッと自分から見て外側に絞ったらどうなるだろう?

おそらく、オレンジジュースが外に向けてピュッと飛んでいく。

じゃあ、逆にオレンジを自分に向けて内側に絞ったら?

今度は、オレンジジュースが自分に向けてピュッと飛んでくるはずだ。

つまり、あなたの心に罪悪感があると、それを外側に絞れば、まわりに対して怒りが飛んでいく。逆に内側に絞れば、自分に対して怒りが飛んでくるというわけだ。

ここで、「まわりに対して」と言ったのは、対象は人だけじゃないからだ。

もしかして境遇かも知れない、家族かも知れない、状況かも知れない、特定の出来事かも知れない。とにかく外のあらゆる対象に対してだ。

なぜ自分を許すべきか?

自分に対して優しくなる

自分を許すということは、自分に対して怒りを向けなくなるという事だ。それは同時に自分に対して優しくなるという事を意味する。

ちなみに解説すると、怒りの反対の感情は優しさとか思いやりだ。これはその感情が持つエネルギーを考えるとよく分かる。

怒りは、相手を破壊したい・否定したいという、存在否定のエネルギーだ。一方で、優しさ・思いやりは、相手を応援したい・肯定したいという、存在肯定のエネルギーになる。全く逆だ。

優しさ・思いやりについて、詳しくは「ネガティブの本当の意味とポジティブの本当の意味」を参考にされたし。

人に対しても優しくなる

自分に対して優しくなると、自分の心理状態が優しい状態になる。

そんな優しさを人に対して絞れば、優しさが人に対して飛んでいく。これが人に対して優しくなる原理だ。

例えば、夕方、あなたは仕事が終わって友達とコーヒーを飲んでいたとする。そこで、あなたの友達が、あなたに対してコーヒーをこぼしてしまったところをイメージして欲しい。

forgive-yourself5もし、この日の朝あなたが家族とケンカしたり、昼には職場でトラブルがあったりして、 イライラしていたら、どう感じるだろう?

友達がこぼしたコーヒーに対してムッとしないだろうか?

じゃあ逆に、この日、朝家族に笑顔で送り出されて、職場でもあなたの業績を会社から評価されて、ご満悦の一日だったら?

きっと、あなたは「いいよ、コーヒーこぼすくらい。洗えばいいんだし。」とサラッと許せないだろうか?

実生活でも、これまでいっぱいあると思う。同じ状況でも、ある時は許せて、ある時は許せない事が。

この理由はもう分かると思う。あなたの心理状態が怒りか、優しさかで、それを絞った時に出てくる感情が違うからだ。

人間関係がよくなる

さらに、人に対して優しくなると、あなたはまわりの人との人間関係も良くなる。

例えば、人が喜んであなたに協力してくれるようになる。あなただけに特別な情報をくれるかもしれない。あなただけ特別なイベントに招待してくれるかもしれない。

人は優しさをくれたひとには、優しさでこたえたいと思うものだからだ。

その結果、あなたは人に優しくしなかったときとは全く違う、素晴らしい人生を体験することになる。

これで、自分を許すということが、ひいてはあなたの人生に大きく関わっていることが、ご理解いただけたと思う。

じゃあ、今から自分を許す方法を話そうと思うが、その前に一つ自分を許す落とし穴があるので、確認して欲しい。

自分を許す落とし穴

自分を許すというと、自分を甘やかすことだと、つい考えてしまいがちになる。ただ、それは違う。

自分を許すことと、自分を甘やかすことの違いを知るために、こんな例はどうだろう?

よくある映画の刑務所のシーンだ。

forgive-yourself6強盗の容疑で捕まった一人の男。その男に課されたのは3年の刑期。

落胆するも、もうどうしようもない。そこで男は腹を決めて、行いのいい模範的な囚人になることを決意。

そして、月日は流れ・・・

その男は、日頃の行いが認められて、初めの予定よりも早く出所できると、ある日通知を受ける。

そして、釈放。

男は、一般の社会人として、第二の人生を始める。

こんなシーンを見たことがないだろうか?

確かに、捕まった時点では男は強盗という罪を犯していた。だから悪い事をしたわけだ。

でも、ある日、「もう罪を犯すのは止めよう」と気持ちを入れ替えたのだ。そして、模範囚になったのだ。だから早く釈放されたのだ。

ここであなたに聞きたい。

早く釈放することは、その男を甘やかしたことになるだろうか?

もし、あなたが僕と同じ感覚なら、甘やかしたとは感じないはずだ。なぜなら、男は早く釈放されるだけのことを努力したからだ。

でも、男が心を入れ替えていないのに、出たらまた強盗しそうなのに、釈放したとしたら、それは男を甘やかしたことになるだろう。

大事なのは「何のために釈放するか?」だ。

次にまた頑張るために釈放するなら、それは許しだ。牢屋にいたままだと、自分の力を100%発揮しきれないからね。

でも、次にまた頑張る気もないのに、「今が辛いから」という理由だけで、釈放するなら、それは甘やかしだ。結局同じことを繰り返すだろう。

ただ今一度ここでよく考えて欲しい。あなたが自分の人生に真剣で、自分の人生をよくしようと頑張る気があるのは、あなた自身がよく知っているはずだ。

もしそうだとしたら、それは間違いなく許しだ。甘やかしじゃない。許すことで自分を後押しするわけだ。「次がんばれよ!」と。

自分を許す方法

声に出して言う

forgive-yourself7これは単純に「自分を許します」と声に出して言う方法だ。

「たったそれだけ?」と思うかもしれないが、とても強力な方法だ。もし、あなたが自分を強烈に攻撃しているとすれば、「自分を許します」と声に出すだけでもとても抵抗があるはずだ。

それくらい、声に出すことは特別な意味がある。

ただ、もし声に出せたからといって、自分を許せるようになったとは限らない。声に出したときの自分の感情をチェックする必要がある。

はじめにもお話したが、僕たちは自分を許せたとき、優しさが生まれるのだ。

もし、「自分を許します」と声に出して言っても、感情に変化がないのであれば、それはまだ自分を許せていないということだ。

また、「自分を許します」といっても、なかなか自分を許せないという人もいる。

そういう場合は、「自分を許せない自分を許す」というように、どこまでいっても自分を許すと言い続けよう。

人を許せない場合も同じだ。「人を許せない自分を許します」と言って、どこまで行っても自分を許すと言い続けよう。

ゴールは、自分の中に優しさの感情が芽生えるまでだ。自分の感情をチェックすれば今どんな感情かよく分かるはずだ。

過去の自分の努力を認める

よく、「何で自分は昔あんな失敗をしたんだろう?」とか「何で、自分はあんなことに気づかなかったのだろう?自分はバカだ!」とか言って、自分を責めている人がいる。

確かに、今の自分から見たら、昔の自分は未熟で愚かに映るかもしれない。

でも、その時の自分は手抜きしていたのだろうか?

おそらく、そんなことはないはずだ。ベストを尽くしていたはずだ。それなのに、「何であんな失敗をしたんだ」と過去の若い自分を責めるのは酷じゃないだろうか?

それはまるで、小学1年生に対して「何で方程式も分からないんだ!」と言って、怒鳴り つけているようなもんだ。

forgive-yourself8小学1年生だと、まだ足し算がやっと。でも、その足し算でさえ一生懸命なんとかやっている状態だ。それは、それで立派じゃないだろうか?

話は戻るが、過去のあなたは、今のあなたにとっては、まだまだ未熟な若人なのだ。

その若人は、若人なりに、そのときの若人の知恵を精一杯使って頑張ったわけだ。だから、それを認めてあげてはどうだろうか?

もし、それができれば、未来のあなたは、今のあなたを見て、「よく頑張ってるね!」って言ってくれるだろう。

自分のいい所を見つける

衝撃の事実がある。実は僕たちの記憶は歪んでいる。

forgive-yourself9詳しく言うと、ややこしい話になるので、サラッと流すが・・・

  • まず、僕たちは、3歳以前の記憶がほとんどない。これは脳の発達と関係している。
  • そして、僕たちの記憶は10-30代くらいが一番思い出しやすいような仕組みになっている。
  • 最後に、僕たちの記憶は、何回も思い出すたびに、少しずつ形が変わる性質がある。

要するに、何が言いたいかというと、僕たちが自分自身に対して持っている記憶は歪んでいるということだ。

その歪んだ記憶をもとに、僕たちは自分を評価しているので、その評価もかなり偏っているわけだ。

評価が偏っているというのは、こんな感じだ。

例えば、10問のテストがあるとしよう。1問10点で、合計100点だ。

あなたはそのテストを受けて、結果は×が2個、○が8個だったしよう。

これは点数にすると何点だろうか?

トンチじゃないので、単純に考えればいい。○が8個だから、80点だ。ここまでOKだよね?

じゃあ、もし、8個の○を全部無視して、×だけ数えたらどうなるだろう?

「答案に×が2つだけある」という解釈になる。これは何点だろうか?

これも単純に考えて欲しい。答案に×しかないわけだから、もちろん0点だ。

この例は自分の自己評価と関係している。

自分をきちんと評価している人は、「自分には×が2個、○が8個あるな」と、ちゃんと理解できている。

でも、自分をきちんと評価してない人は「自分には×が2個ある。自分は0点だ。」という評価をする。

forgive-yourself10その結果、自分を「ダメだ!ダメだ!」と言って責めるようになるわけだ。

自分を許せない人は、自分を偏って評価しているケースが多い。

だから、自分の記憶はあいまいで、歪んでいることを前提にして、もう一度自分を冷静に評価し直すことが必要だ。きっと見逃していた○がいくつも見つかるはずだ。

大事なことなのでもう一度言う。

僕たちの記憶は歪んでいる。その歪んだ記憶を元に、自分に対してマイナスに偏った評価をしないことだ。

まとめ

自分を許せない時、僕たちは心に怒りを持っている。その怒りが自分に向けられた時、自分を許せないと感じる。逆に、外に向けられた時、他人やまわりの環境、自分の境遇を許せないと感じる。

だから、たいてい、自分を許せない事と、まわりを許せないことはセットだ。

自分を許すためには、

  • 声に出して「自分を許す」と言う
  • 過去の自分の努力を認める
  • 自分のいい所を見つける

などの方法がある。

自分を許すことは決して自分を甘やかすことじゃない。自分を許すことは、将来に向けて自分にGOサインを出すことだ。

自分を牢屋に閉じ込めて、自分の成長を止めている人が、もしいるとしたら、それはあなた自身だ。

自分を許すことで自分を牢屋から解放しよう。生ある限り成長を続けよう!

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【限定記事】自尊心を下げ、あなたをネガティブにするただ一つの原因

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コメント

  1. こぐま より:

    自分許す…
    私はトラウマを持っています。怒りを出し、許し、手放しまで出来るようになりました。でも、とても、厳しい人と出会ってしまうのです。なんでだろう…と、悩んでいました。ふと、あれ?という感じで、 自分を許す という単語が、その意味が、どうしてかわからない自分に気づいたのです。厳しい人たちは、少し昔の自分を見ているようで仕方がなかったのです。(婚活で出会った人たちでした)。
    トラウマを持った私も、おかげさまで、婚活まで至りました。信じられないです。男性がこわいんだ、という自分を、そう自分が感じていることを婚活の場所で知りました。でも、まぁまぁ進んだのです。しんどい思いをしましたが、体が軽いんです。不思議です。そして次は、自分を許す…。 自分を攻撃し、人も攻撃し、心の中の様子が少しわかりました。

  2. 堀口寿人 より:

    こぐまさん

    コメントありがとうございます。
    これまで感じれなかった自分の感情に気づいたという感じでしょうか?
    おめでとうございます^^

    自分に向き合うというのは、とても大変な仕事だったと思います。
    よく忍耐してこられましたね。

    「許し」には「怒り」と逆のエネルギーがあります。
    それは、優しさ、思いやりのエネルギーです。

    そのエネルギーでいるとき、僕たちは知恵が生まれやすくなります。
    その知恵がまた自分に対する理解を深めてくれます。

    一生の内で自分に本当に向き合って
    自分を変えていく経験ができる人はそう多くありません。

    なぜなら自分を変えることはとても痛みを伴うからです。

    こぐまさんは、今それをやってらっしゃいますね。
    本当に、素晴らしいことと思います。

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